1997 FIAT PUNTO Selecta

85,000km走ったプントを復活させるべく「リセット」することになりました。エンジンの調子が悪く、つぎのようなメニューが用意されました。

タイミングベルトおよびテンショナー、タペットカバーパッキン、ウォーターポンプおよびOリング、オイルフィラーキャップ、スパークプラグ4本、クーラント(LLC)、CVTブラシ、フューエルフィルター、フューエルポンプおよびシール、ワイパーブレード、エンジンオイル、オイルフィルターを交換します。

コンパクトで、かわいいエンジンです。
エンジンルーム内の邪魔にになるものを次々に外していきます。気がついたらカムカバーまで開いていました。

オイルがひどく汚れています。オイル交換を怠ったり、オイルが不足したままで走りつづけるとエンジンは調子を崩します。

外したプラグです。焼け具合がいまひとつ。
CVTブラシの旧(左)と新(右)です。古いものはブラシの先端が磨り減っています。モーターのブラシと似ています。
外したタイミングベルトとウォーターポンプ(左)、ベルトテンショナー(右)です。
今回用意した部品です。一番上の大きな箱は燃料ポンプです。
古いパッキンを取り除いて磨いています。
新しいタイミングベルトをかけて張り具合を調整しました。このベルトがカムシャフトとウォーターポンプを回しています。
右前輪のタイヤハウスからベルトを見たところ。油汚れのひどいところは掃除します。
次は燃料系です。まず、右後輪のすぐ前にある燃料フィルタを交換します。
古い燃料フィルタの内部に溜まっていた汚れを白い布に出してみました。意外に汚れていることがわかります。
リアシートを外すと中央に燃料ポンプが納まっています。ポンプの送り出し側の付け根(矢印)が折れることがあるそうです。ガソリン臭がしたら要チェック。
専用工具でポンプを外します。
古いポンプが抜けました。全体に茶色っぽく変色しています。
新しいポンプを入れます。
パイプにストレスがかからないような角度で取り付けて交換終了。これで安心です。
元通り組み付けて作業完了。

その日は試乗を兼ねて乗って帰りました。アイドリングも安定しているし、エンジンは調子を取り戻しました。これで10万km以上乗れるプントができました。

翌朝、クーラントの量をチェックしてから出発。こうしてみるとハムスターに似てませんか。

CVT(無段変速)なので、加速していってもシフトショックのないのが不思議な感じです。大人4人が乗れるコンパクトカー。右ハンドルなので日本車から乗り換えても違和感がありません。あまり違和感がないもので、ウィンカーとまちがえてワイパーを動かしてしまいました。(苦笑)