1999 ALFA ROMEO 156 TS Selespeed

エンジンがかからなくなった156セレがJAFで運ばれてきました。他で購入されたディーラー車でしたが「なんとかしてほしい」とのことで対応しました。
メーターにセレスピードの警告灯(赤い針の右側)が点滅しています。
バッテリーのマイナス端子のナットが緩んでいました。これでは接触不良を起こします。アース不良のために、コンピュータが一時的に動作がおかしくなってしまったのです。

バッテリーの手前に並んでいる3個のリレー(スタートアップリレー、セレスピードポンプリレー、ファンリレー)も焼けていたので新品に換えました。

アルファロメオのテスター(液晶モニタのついた機械)でエラー診断を行ないます。

ギアは実際にはニュートラルに入っているのに、コンピュータはバックに入っているものと勘違いした状態になっていたのを修復しました。

ブレーキランプスイッチ(左端)も接触不良だったのでとリレーとあわせて交換しました。

ブレーキランプスイッチがおかしいと、ギアの入った状態でエンジンをかけようとしてブレーキを踏んでいてもかかりません。

リレーを分解して接点(黄矢印)をみると黒く焼けてしまっていました。3個とも同型です。

ご予算の都合で、今回はとりあえず動くようにしました。

セレスピードはAT車ではありません。MT車とおなじミッションとクラッチを積んでいます。毎日のように渋滞路で発進・停止を繰り返しいるとそれだけクラッチも減っていきます。いずれ(ミッション脱着のうえ)クラッチ交換が必要になります。今回ご紹介した3個のリレーも(安心して乗るためには)定期的に交換すべきパーツです。

昔のことを思うと壊れにくくなったアルファロメオですが、中古で購入するときは資金の一部をメンテナンス費用として残しておくことをお勧めします。予算いっぱいで購入すると、あとで苦労します。