1994 ALFA ROMEO 164 Q4

アルファ164の最高峰モデルQ4の納車整備として、タイミングベルト、オイル、プラグなどを交換します。現在の走行距離は約43,000kmです。
「VISCOMATIC」という4駆前後配分システムを搭載しており、ステアリングの舵角、スリップ量、加減速度によって細かな制御をしてます。
(左の写真はVISCOMATICではなくサスペンションの切り替えボタンです)
作業開始。きちんとしたバルブタイミングを見るためカムカバーを外します。そのためにはサージタンクを外さなければなりません。
エアフィルタやラジエターのサブタンクなどを外していきます。
外したパーツたち。エアフィルター(写真左下)は交換します。
インテークを取り外し、カムカバーをめくるところまできました。エンジンの手前にタイミングベルトが見えています。
外したプラグ。火花はちゃんと飛んでいたようですが、カーボンが溜まっているので交換します。前バンクはともかく、奥バンクはインテークを外さないとプラグ交換できないので、こういう機会にすべて交換したほうがよいでしょう。
カムカバーを開けてカムシャフトが現れました。専用工具でカムシャフトを固定してあります。左側の奥バンクに挿してある時計のようなものはピストンの上死点を測っています。そこでバルブタイミングを正しく合わせるのです。
右前のタイヤハウスを覗いたところ。新しいタイミングベルトがかかりました。カバーもついています。
ラジエターのサブタンクは新しいものを取り付けました。他に水回りとしては水温センサー、サーモスタット、ラジエターのアッパーホース、ロワーホース、ラジエターキャップ、クーラントも交換しました。
ドライブベルトをかけました。

他にエンジンオイルとエレメント、フューエルホース、各ホースバンド、それにスピードメーターセンサーも交換しました。

エンジンをかけて調子を見ています。調子は良好。164Q4のエンジンは少しでもバルブタイミングが狂うと調子が出ません。 ブレーキの効きが悪くなることもあります。(負圧の影響) エンジン始動時はいきなり吹かさないようにしましょう。

ポイントは、正確なバルブタイミングと微妙なテンショナー調整なのですが、これは言葉では説明できないようです。