ALFA ROMEO 147 CUP (Part-2)

鈴鹿のスプーンカーブの奥でエンジンが1気筒死んでしまい、その日は5周しただけで帰ってきたそうです。一体なにが原因だったのでしょう? (ちなみにボディは無事です)
インテークから覗くと、バルブが曲がってしまっています。
カムカバーを開けました。カムの形状が市販車とはまったく異なります。
タイミングベルトが現れました。
ヘッドを外すと、バルブがピストンに当たった跡がついていて、1本はバルブの先端が取れていました。(ベーゴマみたい)
ヘッド側もごらんのとおり。
外したピストン。
オイルパンも外してクランクシャフトが出てきました。
すべて分解しました。原因は小さな石(砂つぶ)を吸ったのだろうということです。レースカーはエアフィルタがないため、こういうことが起こりうるとか。

結果、このエンジンは「全損」となりました。さぁ、新しいエンジンを買ってくることができるのか、部品を取り寄せて組みなおすのか。レースの日程は迫っています。

鍛造ピストンなどを取り寄せ、ブロックとヘッドを加工して組み直すことになりました。

写真は、ヘッドのポート加工中です。

完成したヘッド。ピカピカの新品状態です。
バルブとスプリング。
バルブを1本ずつ取り付けていきます。
分解と逆の順序で組んでいきます。これはクランクシャフト。
鍛造ピストンが4個。
ピストンを組み付けました。
ピストンの上死点を測っています。
バルブタイミングの調整中。データは秘密だそうです。
完成しました。このエンジンを載せて 3/20(日)のTIサーキットに臨みます。がんばってくださいねー!