MERCEDES BENZ E320 (W124)

E320のクーラント(冷却水)が漏れるということで入庫しました。直列6気筒の3.2リッターです。
調べたところ、エンジンルームのいちばん奥(黄矢印付近)にあるヒーターホース(の付け根)が破れていました。左の写真はインテークを外した状態です。
ホースの交換とブロックのメクラ部修正のためにインテークを外さなければなりませんでした。
インテークの奥にバルブが見えます。あとでインテークの汚れはきれいに落としておきました。
ヒーターホースの新(左)と旧(右)です。
古いホースは、ほら、このとおり。
ホースを交換してインテークも元どおり。これで作業完了の予定だったのですが。
エンジンルームに「乗り込んで」なにやら作業しています。(ボンネットが直角に開けばこそ、ですね)

エンジンルーム内のメインハーネスの配線がボロボロ。ケーブルの被服がひび割れて、まるで「あみだくじ」のよう。触るとぽろぽろと剥がれていきます。ショートすると火が出る恐れがあるので、このままではお返しできません。

この当時あたりからベンツはリサイクルパーツを使いはじめていて、このケーブルもそうらしいのです。

というわけで、地道に絶縁テープで巻いていきます。その後、深夜までかかったとか。

ただし、これはあくまで応急処置。メインハーネス交換が前提です。その旨をお客様にご説明してお返ししました。