PORSCHE 996 GT3

GT3の納車整備として、油脂類、プラグ、バッテリー交換などを行います。

かなり車高が低いのでリフトにかけるには、前後ともフロアジャッキですこし持ち上げます。

Michelin Pilot Sport Cup です。フロントが225/40ZR18、リアは285/30ZR18。独特の非対称トレッドパターン、新品なのに溝が浅く、温まるまでは滑るとか。ただ、温まれば最高だそうです。
リアホイールはかなり重い。持たせてもらいましたが、これは腰に来ます。(苦笑)
フロントのブレーキと足回り。ポルシェは大径ローターとキャリパがかっこいい!

GT3でなくても993、996ともに制動力を計測器でみると他メーカー車との違いは歴然としています。おなじ踏力でもブレーキが効いているのが目で確かめることができるのです。ブレーキが信頼できるからこそスピードを出すことができるわけです。

黒一色のコックピット。
バッテリーはボンネットの奥(黄矢印)にあります。
オイル交換をします。ひとつ目のドレンボルトはここです。
ふたつ目はここ。こっちのほうがたくさんオイルが出ました。
リアを左側から見上げたところ。

左バンクのエキマニは右端まで行って右のマフラーにつながり、右バンクは左マフラーから出ます。トルク向上のために長さを稼いでいるのですね。

左リアのタイヤハウスの奥のカバーを外すとプラグにアクセスできます。
フロントの右寄りについているものはなにかと思ったら外気温センサーだそうです。KILLスイッチじゃないのね。
整備を終えたGT3をショールーム(グースネック名古屋)内に納めました。

GT3の真価は街乗りではわかりません。高速でアクセルを開けたときに、強力なブレーキやしっかりしたシャーシの意味が実感としてわかります。試しにちょっと強めにブレーキングしただけで全身の血液が前半分に寄ってしまいました。その気になれば高速道路では無敵だろうし、250ccとリッターバイクの違いに似て、精神的なゆとりがあります。軽く流していても一鞭当てればたいていの車はあっという間に引き離してしまうことでしょう。スピードが上がれば上がるほど冷静になっていくあたりがフェラーリとは異なるところ。日常と非日常をいとも気軽に行き来できるクルマなのです。