ALFA ROMEO SPIDER VELOCE

アルファの旧スパイダーです。車検とエンジンマウント交換などのため入庫しました。

これは最終モデルで、雨天未使用。オーナーさんが大事にされているのでコンディションは上々ですが、マウントは経年変化が避けられないため今回交換することになりました。

リアの足回り。デフが小さくてかわいい。
エンジン右側のマウント(黄矢印)。ゴムが変形して、エンジンが少し下がっています。
これはエンジン左側のマウント。こちらのほうが変形は少ないです。
エンジンに向かって左(つまり右側)がわずかに下がっているのがわかるでしょうか。
エンジンが下がってくるとオイルパン底面を擦ることがあります。写真で白く見えるところはすこし擦っています。
エンジン前部のクランクプーリーに補器ベルトがかかっているのですが、エンジンが下がると、すぐ下にあるスタビライザー(黒い棒)に干渉してしまいます。今回はそこまでひどくはありませんでしたが、マウント交換は大事です。
新品のエンジンマウント。
エンジンを左側から見たところ。オルタネーターの反対側にコンプレッサーがあり、これらが補器ベルトで回されています。え、タイミングベルトはどこかって?
エンジンオイルの給油口を開けるとタイミングチェーンが見えます。155TS 8Vとおなじです。
上からマウント交換するためにインテークが外されています。

じつは落ちたネジを探しているところ。

古いマウント。すこしひしゃげてます。
ベローチェの室内。手前に突き出しているシフトレバーが特徴です。
トランスミッションの前部にクラッチがあって、クラッチレリーズへのリンク(黄矢印)が見えています。
リフトアップされて、目の高さにあったウィンカーレンズを見ていて「あ、樹脂ネジなんだ」「そう、マセラティとおなじですね」。