PORSCHE BOXTER

NO CHARGE(充電不良)のために入庫してきたボクスターです。

オルタネーター(発電機)が故障したようです。そのようなトラブルはボクスターでは初めて聞きます。

エンジンにアクセスするため、幌を途中まで開いて、二重、三重のカバーを外していくとエンジンが顔を出します。
「さて、オルタはどこかな?」

ありました。右のインテークの下です。
また、えらいところにあるなぁ。インテークを外すの!?

慌てず騒がず、室内側のカバーをめくり、助手席シートも外しました。
「さーて、どうやって外そうかなぁ。どうしてもだめだったらエンジン下ろせばいいし」などとつぶやいていたメカニック氏。

「これなら外せる!」

しばらくすると取り外し完了。
外したオルタネーター(奥)とリビルド品(手前)です。

カンタンすぎてちょっと物足りなかったようです。ボクスターのエンジンを下ろすところを見てみたい気はしますが、そのような必要に迫られるのはまだ何年も先のことでしょう。

新しいオルタネーターを取り付け中。
完成しました。

今回に限らず、バラバラになったクルマがまた元通りに組み立てられて走るようになるのは感動的ですらあります。それをまた洗ってきれいにしてお返しするのですが、エンジンルームをピカピカにしてオーナーさんを驚かすのが趣味のメカニックにはボクスターは物足りないかもしれません。

余談ですが、今日名古屋高速をボクスター2.7 (MT)で走る機会がありました。あの金属的なメカニカルサウンドを響かせながらアクセルを踏めば速いんですね、これが。吹け上がりが鋭いから3速でもかなり引っ張ることができるし、スピードを出しても安定しています。扱いやすいクルマですし、終始冷静にステアリングを握っていられるのがポルシェたる所以でしょうか。