DAIMLER DOUBLE SIX

ダイムラー・ダブルシックスのリセット作業です。

DD6は以前レポートさせてもらったことがあって懐かしい。わたしの21世紀はダブルシックスで幕を開けたのでした。

まず交換用パーツをご紹介しましょう。

これはエアコンのコンプレッサー(中央の太く黒い筒)と配管類です。

パイプたち。
リアメンバーマウント(左側の黒い4個)とベアリング類。
カムカバーガスケットとブッシュ類。
リアのショックアブソーバー交換作業中。

バネを新しいアブソーバーに付け替えます。

リアのショックはこのように片側2本ずつ付いています。
それだけ重量があるということでしょうか。

ちなみにリアのブレーキローター(黄矢印)は、中央のデフのすぐ両側についています。ブレーキパッド交換がやりづらそう。

黄矢印がリアメンバーのマウントです。片側2個ずつ交換します。

簡単そうに聞こえますが、実際は結構たいへんでした。

これが古いマウント。
足回り交換が済むと、つぎはエンジンルームです。

これが右から見たところ。

これが左から見たところ。

縦置V12エンジンだということ以外、ごちゃごちゃしていてよくわかりません。わたしには混沌の世界です。(苦笑)

インテークが外れました。

おなじものがもう1個あります。

インジェクターです。

ニー、シー、ロー、ハー、トー、たしかに12個あります。

カムカバーが開いてカムシャフトが現れました。

さすがに長いですね。シャフトの右側をみるとチェーン駆動であることがわかります。いわゆるタイミングベルトはありません。

外したプラグ。焼け具合は悪くありません。

しかし、5番シリンダーのプラグが斜めに挿したために途中までしか入っていませんでした。ここまで外せば、プラグを付けるにもソケットを直接手でもって回すことができるので斜めに挿すようなことはありませんが、配管などの隙間から工具を介して回すと感触がわからずこういう失敗を犯すことがあるようです。

5番プラグホールはタップで溝を直してからきちんと挿しました。

作業完了後のエンジンルームを右側から見たところです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、パイプなど新調されてきれいになっています。

左から見たところ。

聞くところによると、このクルマはやはりメカニック泣かせで「すぐそこに見えていても簡単には外れない」ことが多いとか。

外したパーツたちです。
シックなインテリアの運転席。左ハンドルがいいですね。

クルマのサイズを思うと意外にタイトですが決して窮屈ではありません。アブソーバーも交換してダブルシックスの乗り心地が復活しました。

この風格と存在感が魅力。

良い状態のダブルシックスが1台でも多く残っていくことを願っています。