SHOT 044 - 2005/04/15

下取車としてアルフェッタ(小さなアルファという意味)がやってきたので、早速乗って帰ってみました。

正式にはアルファロメオ GTV 2.0、アルフェッタの中では後期型の81年(か83年)式、伊藤忠オートもの、2オーナー、メーター故障のため走行距離不明です。

ウレタンバンパーが変形して、ボンネットやルーフの塗装の艶が失われつつありますが、全体にボディの状態は悪くないと思います。

運転席に座るとステアリングの左に「これってチョークレバー? ということはキャブなんだ!」。キャブ車は久しぶりですが、結構好きだったりします。キャブレターを作った人は偉大です。

前ヒンジのボンネットを開けると2リッター直列4気筒DOHCエンジンが縦置きされています。エンジンのヘッドと手前の黒いエアクリーナーボックスの間にSOLEXのツインキャブが納まっています。

エンジンの調子はいまひとつ。もうすこしパンチがあってもいいはず。キャブの同調が取れていないのかもしれません。E-wayamaは「エアコンも直して夏でも乗れるようにしたい」と申しております。「ETCもつける」とか「全塗しようかな」とか、どこまで本気か判じかねます。(笑)

キャブといっても春になれば始動もむずかしくはありません。ただ、しばらく暖機してから発進。2速をなめてから1速に入れてクラッチをつなぎます。そういえば、クラッチも交換時期です。パワステはついていませんが、それほど重くありません。

アクセルを踏み込むとグワ〜っとエンジンが吼えます。混合気が爆発しているのが想像できるよう。試しに東山を通って帰ったら、やっぱり上り坂はきつい。2速で引っ張って3速にシフトする刹那、脳裏に浮かんだのは「早くクラッチをつながないとパワーが無駄になる」。思わず笑ってしまいました。ついつい踏みたくなるのがアルファの血統でしょうか。

フロントのトーションバーは換えてあるらしく、乗り心地がいいんです。大ぶりなウッドステアリングも似合ってます。

リアのゲートは中央のダンパー1本で支えています。荷物も十分積めます。

小6の次男をこのフェッタで迎えに行ったところ「かっこいいね。(BMW520よりも)こっちのほうがいいな」。窓を開閉するレギュレーターハンドルも気に入ったようですが、シートベルトを締めると手が届きません。(笑)

シフトやクラッチ操作、暖機など、ちょっと古いクルマに対する思いやりはかけてあげる必要がありますが、意外に乗りやすいクルマです。古くてもコンディションの良いクルマは乗りやすいものなのですね。

ちなみに、98年式ALFA155V6ファイナル、ハーモニックブルー、D車、左H、5MT、98,000kmも入庫しました。のちほどストックリストでご紹介する予定です。

余談ですが、BMW520のフロントスピーカーを交換しました。左右の足元に13cmのフルレンジ、ダッシュボード上面に小さなスコーカーが入っていたところに「カーコンポ屋さん」でツイーターを仕込んでもらいました。フェニックス・ゴールドのR5.0 COMPというスピーカー(定価18,000円)です。520のスピーカーに関してはこれで十分でしょう。