6速マニュアルモデルは何度か乗って、そのシルキーなエンジンフィールと鋭い吹け上がりに感じ入っていたのですが、ATモデルはいまひとつピント来ておりませんでした。初めて高速道路を走ったところ「どえりゃ〜速いがね！」

「小さなクルマは高速が怖い」とお考えのアナタ、B3Sには当てはまりません。あまりスピードを出すのは苦手なワタシが「これなら200km/hで巡航できるなー」と思いましたもの。軽くキックダウンしたつもりがタコメーターの針が一気に右側まで回ってびっくり。ふだんは大人しいアルピナが吼えました。コンパクトだけどどっしりと安定していて＋速くて＋乗り心地が良い、と3拍子揃っています。できることなら東名高速の御殿場から大井松田まで走らせてみたい。

遠くまで速く快適に行きたいなら間違いのない選択だと思います。

このアルピナに比べるとポルシェ997は足が固い。AMG SL55がその中間くらいでしょうか。ALFA147/156GTAはもっと柔らかいけれど、共通項は「みんな速い」。こうして見ると、すごく贅沢なクルマに囲まれています。じつは今夜 2002 RANGE ROVER VOGUEに乗って帰らせてもらいました。恐いもの無しです。そのお話はまた後日。

高速移動手段として手軽に楽しむならATでもよいと思いますが、アルピナがチューニングしたエンジンをじっくり味わうならMTをお勧めします。