SHOT 128 - 2005/12/16

レンジローバーはすごく大きく感じるけれど、BMW735を停めているスペースに置いても大丈夫でした。比較するにはこちらをクリックしてみてください。ブラウザの「戻る」で戻ってくださいね。

735のサイズが4910x1845x1410mmなのに対して、レンジは4950x1955x1865mm。床面積はさほど変わらなくても高さが違います。他車を圧倒しています。おまけにパワーがちがう。レンジはBMW製V8 4.4Lで286ps / 5400rpm、44.9kg・m / 3600rpm。強力なトルクで 2500kgのボディを涼しい顔してスイスイ引っ張ります。

ステアリングも軽いし、ヒーターもよく効くし、乗り心地がよくて、押し出しが効いて、言うことありません。あ、ひとつだけ「毎日乗るにはチョット大きいかなー」。(苦笑)

運転席の視点が高いので市街地の運転が楽です。交差点の右折待ちでも前車に目隠しされることがありません。

ふと上をみると「あ、サンルーフのスイッチが735といっしょだ!」。親近感をおぼえるのはBMW製だからでしょうか。

四駆にスポーティさを求めるならポルシェ・カイエンもよいのですが、洗練されているという点ではレンジ・ローバー、しかもヴォーグは最高だと思います。

そのあと乗ったのが軽トラック。NARDIのステアリングが可愛い。

レンジが「展望デッキのソファ」だとしたら、数年ぶりの軽トラックの運転席は「崖っぷちの椅子」でした。前がないもので、つんのめって落っこちそうで恐かった。。

でもマニュアルシフトだったのでおもしろかった。「そうそう2速発進なんだよな」。加速はつらいけれど、スピードを落とさなければ名古屋高速でもゼンゼン平気。ただ、ずーっと左車線を走ったのは生まれて初めてかもしれません。

とんでもない上級車を何台も体験させてもらっていると「雲の上」が見えてきます。よくできたクルマはドライバーの腕とは関係なく速いのです。スピードが出るかどうかではなく、スピードを出すかどうかの問題。運転に理性や品性が求められるようになってきます。そういったことも含めてまるごと楽しめるかどうか。

いろんなクルマに乗りながら基本に戻って「ひょっとしたら軽トラックでもいいんじゃないか」(オイ!)とか「レンジはどこがちがうんだろう」「それじゃ何が許せて何が許せないんだろう」などと考えるわけです。