SHOT 132 - 2005/12/30

E32 BMW 735i 愛車レポート (16)でお伝えしたとおり、シフトレバーの真上あたりにあるサンルーフスイッチパネルが落ちました。今回はそのDIY修理レポートです。

左の写真が外れたときの状態。四角いパネルの三方に計8個の爪があるのですが、それが経年変化で開いてきて折れてしまったようです。

表面の内張りを剥がすとウレタンは茶色でボロボロになってます。ねちゃねちゃしてて非常に気持ち悪い。

まずはこのウレタンと接着剤を取り除かねばなりません。例によって3Mの「クリーナー20」をスプレーしながらボロ布で根気よく拭き取っていきます。つい力が入ってしまうのですが、注意しないと「パキッ」「ギャ〜!」となります。

スイッチをはめる長方形の穴の脇が割れました。直してるんだか、壊してるんだか。(苦笑)

折れた爪は薄い銅板で支えを作ることにしました。金属板であれば爪の角度をあとで調整することができます。

L型の銅板を差し込むスリット穴を開けます。ドリルで開けた穴を小型リューターでつないで形を整えます。

プラモデルやスロットカー製作のために揃えた道具が役に立ってくれています。

銅板を差し込んでエポキシ樹脂系接着剤でとめます。

あまり力のかからない爪が1本だけ生きていたので7本の爪を(わざと折り取って)付け直します。傾いてしまった爪を元に戻そうとするとどうせ折れてしまいますから。

支えの銅板に爪を接着していき、完全に乾燥させるために一日置きます。
自動車の内張り用接着剤 サンスターの「ペンギンセメント332」を筆(ハケ)で両面に薄く塗って、指で触ってもべたべたしなくなったら貼り合わせます。(使い方はゴム系 G17ボンドと似ていますね)

グレーの天井内張りシートとペンギンセメントは「余っているものでよければ」と、お世話になっている内装屋さんに分けていただきました。(感謝!)

表から見たところ。銅板を貼った凹凸が目立たないか心配だったのですが大丈夫でした。

スイッチの穴は内張りを貼ったあとで、内側からカッターナイフで対角線上に2本切れ目を入れます。

表面を貼ってから、折り返し分を切り整えて接着します。
パチン、パチンとはめて、
サンルーフスイッチを押し込んで完成です。

ちょっと色目が違うけれど許容範囲内でしょう。それよりも周囲の内張りが剥がれつつあるほうが心配。

天井を触るの禁止!>家族 (苦笑)

今年の冬はとても寒い名古屋ですが、BMW735は毎朝ちゃんとエンジンがかかります。ただ、今年の大阪への帰省は新幹線を使う予定なので、年明けの機嫌まではわかりません。

読者のみなさんも、愛車ともどうかご自愛くださいませ。2006年もネットに力を入れていきたいと思っておりますのでご期待ください。(クルマ好きな若手WEBデザインアシスタント募集中)