SHOT 146 - 2006/01/29

BMW735のキーが1本しかなかったので、ディーラーさんでスペアキーを作ってもらいました。

ディーラー車であれば、車検証と免許証のコピーを出せば有償で作ってくれます。以前 E34 BMW520iのスペアキーをオートバックスで作ってもらったことがあるのですが、ドアが引っかかってうまく開かず、何度も調整してもらったけれど納得できるキーはできませんでした。そこで今回はディーラーさんにお願いしたのです。

キーヘッドのマークがカラーになって、ちょっとうれしい。マーク部分を押すとちゃんとライト(豆電球)が点灯します。そう、キーレスではありません。カットした角が尖っていて痛いので耐水ペーパー(#800)で磨きました。

キーホルダーにしている金属片は、ANA BOEING767-300のエンジンの一部で、昔、妻が羽田空港で買ってきてくれたものです。とんでもなく固いものらしく、ちょっとやそっとでは傷がつきません。2.6万時間も雲の上を飛んでいたもののカケラです。

エンジンマウントを交換した735は気軽にアクセルを踏むことができるようになりました。それまでは回転を上げると振動が余計ひどくなるのでアクセルを踏むのを躊躇していたのです。足を怪我していると無意識のうちにかばってしまうようなもの。怪我は治療しないといけません。

アクセルを開けていくのが楽しくなったのはよいのですが、止まることも考えなければなりません。7シリーズの重量では無茶できませんから、スーっと加速したらアクセルを戻して、また入れて戻しての繰り返し。次に起こる問題はなんだと思います? きっと燃費が落ちます。(笑)


バーティミアス プトレマイオスの門」(ジョナサン・ストラウド著/理論社刊)は、バーティミアスというジン(妖魔)とナサニエルという若い魔術師の物語3部作の完結編。わかりやすく言うと、魔法のランプを擦ると現れる召使がジンです。とんでもなく口が悪くてひねくれているけれど、どこか憎めないバーティミアスは5千年もの間、魔術師に召喚されては仕事を命じられ、人間のために働いてきました。人間とジンは主従関係にあり敵対してきたわけですが、それを変えられるはずだと信じたのがプトレマイオスでした。果たして人間とジンは対等な立場で協力することができるのでしょうか?

第1部「バーティミアス サマルカンドの秘宝」を読むとき、英語の Audio Bookをダウンロード購入し、朗読を聞きながら読み進めました。その朗読データは12時間分。音声CDにしたら12枚分になります。そんなにCDがあっても邪魔になるし、パソコンでは寝る前に布団に入って聴くには不便です。そこで登場したのが Apple iPod だったのです。長時間の音声データでも手軽に保存して持ち歩くことができますし、車内でも聴くことができるとあっては、わたしとしては試してみるしかなかったわけです。(笑)

BMW520iもBMW735iも良いクルマだと思うし気に入っているけれど「峠を走りに行こう」とは思いません。革靴ではランニングできない道理。ALFA155などでは、オートバイでツーリングを楽しんだように、ただ走りたくて走りに行って、疲れたら路肩にとめて「よく走ってくれたな」と声をかけることができました。そんなクルマとの一体感や仲間意識が懐かしい。人間の言うとおりに動けばいい、ただの道具としてではなく、クルマの声に耳を傾けながら上手に走らせてやるところに乗り物としてのおもしろさがあります。ボーっとしてても勝手に走ってくれるクルマは優秀かもしれませんが退屈です。

いま趣味性と実用性を両立させるとしたら、ALFA156 GTAか、BMW M3 (E36)あたりでしょうか。(ちょっと贅沢?)