SHOT 157 - 2006/02/21

AUDI A3 2.0Tに乗りました。

5ドアハッチバックの右ハンドル、ATという実用的なモデルです。「まだ2,000km弱か」と何気に走り出すと、乗り味もブレーキのタッチもソフトでびっくり。べつに驚くことはないのでしょうけれど、ふだんアウディに乗ることが少ないうえに、足のハードなスポーツモデルが多いので乗り心地が良いクルマは珍しいのです。(冗談みたいなホントの話)

大通りに出るときにハンドルを左に切りながらアクセルを何気に踏み込むと前輪が「キャキャキャッ」、直進していてもキックダウンしたかのように「グォーッ」。なんだか不自然に速いのです。E46 BMW M3のあとを走っていたのですが、多少M3が踏み込んでも引き離されることはありませんでした。ただブレーキをどこまで信用してよいのかは未知数です。

基本的にはふつうの乗用車ですが、スポーティに走らせることもできそうです。

その後、車検のためにお預かりした BMW 2002 に乗りました。

通称 02(マルニ)と呼ばれることは知っていましたが、実車に触れるのは初めて。1976年式だから後期型、30年前のモデルで、走行距離は14万km、2リッター直列4気筒エンジン、4速MTの2ドアスポーツセダンです。

箱型ボディなのでシートの背もたれを立てて姿勢よく座って運転します。オルガンペダルなので、馴れるまでブレーキが踏みにくかった。室内はとても明るく開放的。細身で大径ステアリングで操る02は全体にホンワカした乗り味ですが、車両重量が1,020kgということで思ったより元気に走ってくれます。30年間ワンオーナーの味わいがありますし、5ナンバーのBMWというのが良いじゃないですか。

いちばん良かったのが、わたしが帰宅するとき。

愛車の1988 BMW 735 がすごく新しいクルマに感じることができてうれしかった。いままで E34 BMW 520と比べてしまうもので、735が古いクルマに思えて仕方なかったのです。それが今夜は、新しいスピーカーで iPodの「DEPAPEPE」プレイリストを聴きながらご機嫌で帰ることができました。

クルマが新しいとか古いとかいうのは、あくまで相対的なもの。新しいクルマのほうが性能が優れていて、トラブルも少ないかもしれませんが、古くても大事にされてきたクルマにはオーナーの思いや新モデルにはない味わいがあります。要するに「自分が求めているものはなにか」ということを見極めることが大切だと思います。
一方、深く考えずに、縁のあったクルマに乗ってから考えるという遊び方もあります、わたしみたいに。(笑)