このS2000の初期モデルが1999年に発売されて直ぐに、私の尊敬するクルマ好きの方がいきなり購入して現れた時に乗せて頂いた時、ホンダのクルマ作りはバイク作りの魂も込められていたように感じた事を思いました。

エンジンフェチとしてはDOHCという響きに弱く、カムカバーが赤いなんて堪らなく、更に傾いて搭載なんて泣きそうになります。

高校生の頃に自分が乗っていたCBX400Fは11500回転でしたが、400CCのそれと2200CCのこれは別次元でした。

乗り味は満足の塊、走りもその上をちょいと感じさせてくれます。

唯一の不満はこのコクピットの雰囲気かも知れません。ドライビングに関するすべての操作性には問題ないのですが、この眺めだけが真面目すぎて日本のクルマになってしまう。当たり前のことですが。

このモデルが今、その価値を認められている事を嬉しく思います。
単なる海外市場への流失が引き上げている相場構成ではなく、本当にこのクルマの持つ価値が認められて購入する方々が構築する相場である事を願っています。
弊社からこのクルマを引き受けていただきましたクルマ好きの方に敬意を表して今の想いを綴りました。

このS2000というモデルが近い未来に素晴らしい評価を得て後世に残るクルマになって欲しいと願いながら。