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小さなフェラーリと称され販売台数を伸ばし収益を求めた事は過去となったV8モデル。そのモデルの中で新しい波になる前の最後のモデルがこの３２８だと思います。
３０８（２０８）から引き継がれた美しきボディラインはその前身たるDINOを彷彿させるなめらかな曲線が艶めかしく交差する艶のあるアウトラインとなります。
美しすぎるその容姿はこのモデルにて完結し、348へと渡されたデザインにはモダニズムを目指す時代の流れを感じます。

この個体は弊社管理車両として19年間以上すべてのメンテナンスを任された一台として前オーナーの愛情を惜しみなく注がれた一台でした。
今回の入庫も惜別を超えた惜別でしたが、次なるオーナーに今後のこの車の車生を預け新たなる頂を目指すとの入庫となりました。

内外装よりも機関や駆動系に心血を注いで仕上げて守ってきたコンディションは、これからを引き受ける次オーナーにとってはランニングコスト面までもが安心できる一台かと思います。

少々高値の取引が増えてきている３２８。今を逃せば今後の入手の機会は更に悩ましいモノになる事は予測されます。
この機会のご検討に価値はあると感じられた方にはお勧めの一台かと思います。