2002 ALFA ROMEO 147 TS SeleSpeed 納車整備レポート (2005/9)

アルファ147TS セレスピードの納車整備を行います。
タイミングベルトとテンショナーベアリング等を交換するために分解していきます。
カムカバーを開いて、ゲージで1番シリンダーのピストンの上死点を出し、専用工具 (SST) でカムを固定します。
エンジンルーム正面から見たところ。
エンジンルーム右側から見て、いちばん手前のドライブベルトがオルタネーターとコンプレッサーから外され、2番目のバランスベルトといちばん奥にあるタイミングベルトが見えています。
タイミングベルトを下から見上げたところ。

いちばん手前のクランクシャフトプーリーのすぐ上に見えている金属製ベアリングがテンショナーです。

古いタイミングベルトです。

ベルトだけ見るとまだ使えそうですが、テンショナーの消耗も考えると同時に交換すべきです。

ツインスパークエンジンは1気筒あたり2本ずつスパークプラグを備えています。

写真の左2本が古いもの、右2本が新品のイリジウムプラグです。

今回交換したパーツの新(左)と旧(右)。
セレスピードのポンプリレーを交換し、そのカプラーも点検しました。
新しいタイミングベルトを張りました。
リレーやヒューズの接触不良を防ぐために接点復活剤を軽くスプレーしておきました。
エンジンは完成しました。
最新の専用テスター (Examiner) でセレスピードのタイミング等の調整を行います。

テスターも昔に比べてコンパクトになり、いまはタッチパネル式のコンピュータです。

テスター上でリアルタイムに変化していく「クラッチプレッシャープレートストローク」の数値を29mmに合わせるべくエンジンルーム内のクラッチアームの長さを調整します。

セレスピードの「油圧回路圧力」は46 barもの圧力がかかっています。エンジンの油圧の10倍です。圧力が低下するとウィーンという音がしてポンプが作動します。

ステアリング裏側についているパドルスイッチを交換しました。

右のシフトアップスイッチを引いたときの感触がおかしいと思ったら爪が片方(黄矢印)割れていました。

最後にタイヤを交換して完成です。(MICHELIN Pilot Preceda 205/55-16)

[ BACK | HOME ]