1996 MASERATI GHIBLI 納車整備レポート (2005/10)

走行距離52,000kmのATギブリです。

担当営業からは「これまでずっと新車だけを乗り継いでいらしたお客様に納めさせていただくのでしっかり頼む」とのこと。これは責任重大です。

整備メニューは、インテーク脱着タイミングベルト+ベアリング+ウォーターポンプ交換一式、オルタネータ+パワステ+エアコンベルト交換、ラジエターサブタンク+キャップ交換、タイロッドエンド交換、ステアリング・ユニバーサルジョイント交換、プラグ交換、油脂類と冷却水交換、ワイパーブレード交換、リアバルブ(電球)全交換となっています。

交換しない部分でも点検、清掃、カプラー類の接触不良対策などを施していきます。

エンジンの真上に載っているインテークを外しました。

Vバンクにあるスターターモーターや冷却水ホースの点検とバンド交換を行います。

外したインテークをひっくり返したところ。6本足の亀みたい。
交換前のタイミングベルト、ウォーターポンプ、ベアリングなど。
クランクシャフトプーリーから、向かって右のオルタネーターベルトを外し、次に左のパワステポンプベルトを外し、パワステポンプをずらしてから、その下のエアコンコンプレッサーのベルトを外しました。これでクランクシャフトプーリーを外すことができます。
外したプラグ。

イリジウムプラグに交換しましょう。

左右のタイロッドエンドも新品に交換します。
上の写真のタイロッドエンドの左についている部品の付け根をグリスアップしました。
タイミングベルトテンショナーのピストンが飛び出さないようにピンを挿し込みました。
古いタイミングベルトを外し、ウォーターポンプを外しました。

これはウォーターポンプの裏側です。ガスケットがぼろぼろ。

ラジエターのサブタンクとキャップもこのままでは水漏れを起こすので交換します。(右が新品)
ウォーターポンプまで外して清掃しました。ここが折り返し地点です。
ステアリングの下のほうにあるユニバーサルジョイントも交換しました。これがほんとうにダメになるとステアリングを回していく途中、すごく重いところが出てきます。

実際、古いジョイントを手で動かすと縦方向も横方向もガクガクとひっかかります。これでは近いうちに寿命が尽きるので早めに換えておくことにしました。

エンジンルームのパイプ、ホース、カバーたち。

内も外もできる限りきれいにしてから組み付けます。

タイミングベルトのテンショナーベアリング(右上)とアイドラーベアリング(左上)。そのベアリング部分だけを新品(下)に交換します。
新しいウォーターポンプとベアリング2個を取り付けました。
新しいタイミングベルトを張りました。
ブレーキローターはすべて研磨しました。
タイヤは DUNLOP SP SPORT MAXX に替えました。(フロントが 215/45-17、リアが 245/50-17)

最終点検と、ブレーキのエア抜きを再度行いました。

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