1994 MASERATI ZAGATO SPYDER 納車整備レポート (2005/12)

弊社管理車両の納車整備ですが、走行6万kmのザガート・スパイダーはベース車両。ここからタイミングベルト交換などを施して仕立てていきます。

スターターモーターを交換したところなのでエンジンの始動性も良いですし、一見すると問題がないように見えますが、タイミングベルト交換の時期に来ていますし、水漏れ、オイル漏れも見られます。

ラジエターホースを外して冷却水を抜きました。

このラジエターはO/Hに出します。
タイミングベルトカバーを開けたところ。

ベルトを外しました。

オイル汚れなど掃除のやり甲斐がありそうです。

ウォーターポンプの新(右)と旧(左)。

ウォーターポンプはタイミングベルトを外さないと交換できないため、通常はタイミングベルトと同時に交換します。

ウォーターポンプを外したあと。
新しいウォーターポンプがつきました。
左バンクのカムプーリーを外したところ。カムシールからオイル漏れが見られます。右バンクも同様です。
カムカバーを開いたところ。

カムカバー(下)とカムカバーパッキン(上)。

カムカバーの内側はオイルで汚れています。

掃除したカムカバーを新しいパッキンで閉じました。

これでオイル漏れの心配もありません。

 

カムシールの新(右)と旧(左)。
左バンクのカムシールを替えました。
手が届く範囲はすべて清掃して、タイミングベルトを張る準備ができました。
タイミングベルトの新(上)と旧(下)。
テンショナーベアリングも交換し、新しいタイミングベルトを張りました。

エアクリーナーはたいへんなことになっていました。

新品(右)に交換します。

O/Hされたラジエターが戻ってきました。
ラジエターが付いたところ。
ラジエターマウントブッシュ(指にはめてある2個)が切れていたので交換しました。
ATオイルクーラーホースからオイル漏れがあったので交換します。

パワステラックブーツが左右とも破れていました。

水や砂などが入るとパワステラックの寿命を縮めるのでブーツを交換します。

パワステラックブーツの新(下)と旧(上)。
新しいブーツが付きました。
エンジン回りが完成しました。
フロントグラスにヒビ(青線内)があるので交換します。
外されたフロントグラス。ヒビは下方まで一気に広がりました。

新しいフロントグラスが付きました。

まだ幌とシートの補修が必要なのですが、ここまでで車検を取得し、一旦納車させていただきました。

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