ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.2
東京から155でLUSSO(名古屋)まで走って,そこで164に乗り換えて,そのまま家族で大阪まで帰省します.はじめてのクルマではないので緊張感もありません.

■ 市内の第一印象

LUSSOに着くと164はまだ整備中でした.「これがダカールグレーという色なのか」.たしかにグレーに金色を混ぜたような色です.よくいえばシック,悪くいえば地味.汚れが目立たなくていいでしょう(笑).

それはいいけどデカイなぁ.ガレージの中(屋内)で見るから余計に大きく見えるのでしょうか.このサイズで小回りが効かないのだから世田谷の裏道では苦労するかも.それはEワヤマさんも心配してたっけ.覚悟のうえだけど深刻に考えるほどのことはないでしょう.

デジタル表示のオドメーターは29,450km.試運転がてら名古屋市内をすこし走らせてみました.155よりも大きさと重さを感じる一方で,乗り心地は悪くない.なんだか船みたい.

街中を何も考えずに走らせている限りにおいてはまったくメリハリがありません.おまけにすぐにシフトアップしたがるATのせいで,ゴムひもで凧上げしている感じ.このダイレクト感の欠如はトルコンのせいでしょうか.これだからATは苦手なんだ.ぶつぶつ….

一方,ボディサイズが大きいということはそれだけ室内が広いということで,155と比べると特に横幅にゆとりがあって,ゆったりした姿勢で運転することができます.おまけにATですからシートの背をすこし倒した状態でもOK.信号待ちでも右足を踏み変えるだけですから楽チンです.悪いことばかりではありません.

家族を乗せて携帯電話ショップに寄ったとき,店先の駐車場に164を停めてぶらぶらしているとクラウンあたりに乗るお父さんの気持ちがわかったような気がしました.これくらい車格があるとプラスαのゆとりを感じるのです.名古屋は道路が広いのでボディサイズがマイナスに働くことは少ないのですが東京ではどうでしょうか? それは年明けに164で戻ったらわかります.

■ 高速の第一印象

名神高速で大阪まで走りました.当然ながら155よりも快適です.Dレンジの2,500rpmで100km/h,3,000rpmで120km/h.パワーにも余裕があります.あらためて「お父さんのセダン」であることを再認識しました.それほど気取って乗るクルマでもない.

追い越し加速も容易なのですが,キックダウンしてもブ〜ンっとひと呼吸加速したかと思うとすぐにシフトアップします.ムム,気に入らんぞ.これじゃ回転の伸びもなにもわからないじゃないか.Dレンジが万能だとは思っていないので3速ホールドすればいいかな.

この点については大阪に着いてから上り坂で2速ホールドして踏んでみたのです.すると急勾配なのにちゃんと右足に反応するし,ノーマルの足回りですがだらしないロールはしません.これならばそこそこ遊べるかもしれません.折をみてポテンシャルを解明していきましょう.

アイドリングのエンジン音が思ったより大きい.高速を流れにのってクルーズしている限りはカーステレオが聞こえるくらいには静かなのですが,踏み込むとかなり騒々しい.これは(155がそうであったように)経年変化もあるのでしょう.

1999年末の帰省は,とくに渋滞もなく東京から大阪まで走ることができました.明日から2000年.164がわたしのミレニアムカーです.

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