ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.4
ルームミラーにスイッチが付いているから何かと思ったら「電子防眩ミラー」で,夜間は反射率が下がるそうです.そこまでやる?

■ イタリア的工業製品

工業製品として見た場合,164はじつにいい加減なクルマです.

斜めうしろから見るとボディサイドなんて「鉄板を貼り合わせました」とばかりに波打ってるし,パネル間には隙間がある.あちこちに手作りの味わいが残っています.いまどきこんなクルマは探しても売ってません.ヨーロッパ車になった166と,まだイタリア車らしさの残る164.どちらに惹かれるかは嗜好の問題.

電動格納ミラーは有難い装備ですが,スイッチを押すとグギギギっと大儀そうに動くものだから「いつ壊れるか」とスリル満点で,ギリギリのすれ違いのときしか使いません.駐車場では格納してません(笑).

155から164へ,アルファを乗り継ぐつもりなど毛頭なかったのです.でも乗り換えにはタイミングが大切.よさそうな話が転がり込めば「よし,乗った!」.なんだかんだ言ってもイタリア車っておもしろいんです.中でもアルファロメオは気軽にスポーティさを楽しめる.

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今回乗ることになったモデルのカタログが出てきました.「3モード電子制御4速オートマチックトランスミッション」という説明もありました.セレクタレバーの脇にあるA/Sというスイッチは何かと思ったら「オート」「スポーツ」の意味だったのですね.いままで「オート」で走っていたのなら今度は「スポーツ」モードを試してみよっと.

また「オートマチックによるパワーロスを防ぐため,ロックアップ式のトルクコンバーターを採用しており,3速ではパワーの40%が流体クラッチによって,残りの60%がクラッチ板によって機械的に伝えられます.4速ではクラッチ板を直結し,すべてのパワーがまったくロスなく伝達されます」とのこと.3速よりも4速のほうが気持ちいいのはそういう理由だったのでしょうか.

164のATも電子制御タイプになってからはトラブルも少ないとか.そういえば以前レポートした164LはLUSSOで代車として働いていたのですが結局ATが壊れて廃車になったそうです.

高級車だとは思わないけれど,ネブラスカレザーの内装も素敵.20世紀最後の年に神様からお年玉をもらいました.作りが多少いい加減だって大雑把だって164には色気があります.

いまのわたしには164がちょうど「いい加減」です.

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