ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.11
気づいたら連載10回を超えています.まだ続きそうなので,ここで164に乗ることになった経緯について,もうすこし詳しく事情をお伝えしておきます.

■ 癒しのツール

98年末に5年間の名古屋生活を終え,東京へ戻ったのですが都内の狭い道路と慢性的渋滞に参りました.155に乗っていてもちっとも楽しくありません.週末の明け方,気晴らしにと高速で1時間ほど飛ばしたりしましたが「ここまでしなくちゃいけないの?」というカンジ.

それに東京から名古屋出張の際にクルマを利用するようになって,最初は面白がっていた東名高速も155ではつらくなってきました.また名古屋では家族の生活にもクルマが必要だったのですが,東京ではなくても困りません.妻が運転できる車を選ぶ必然性はなくなったのです.

昨年末で東京へ戻って1年経ち,ずいぶん落ち着きました.狭い車線を(右左折車を避けて)縫うように走ることも,車線の間をすり抜けるバイクにも慣れて,近所の抜け道もいくつか覚えました.

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都心ではスポーツカーに乗っても踏めないし,オープンカーに乗っても排気ガスで幌を上げられない.そもそも「どうしても乗りたいクルマ」がありません.

名古屋では「家族の足としての実用性+踏めばワクワクする趣味性=アルファロメオ155」だったのですが,東京では「快適に移動できる実用性+精神的シェルター=アルファロメオ164」になったわけです.

ワクワクするかどうかよりも疲れないこと.刺激ではなく「癒しのツール」としてのクルマが欲しかったのです.刺激が少ないというならもっと違う車もあったのですが「なにが面白いのだかわからない」クルマには乗りたくない.ツルンとなにも引っかかりのないクルマではなく,多少引っかかるくらいがいい.だから164だったのです(笑).

外界の煩わしさから守ってくれるシェルターとしてはお気に入りの音楽を楽しむ環境がほしい.そこでSONYのMDデッキは納車日に155から移してもらいました.低音を補う方法というのを先日スーパーオートバックスで調査したのですが,トランク内に大きなスピーカーボックスを置くのは避けたいのでパス.ウィンドウフイルムで直射日光を遮ってとりあえず落ち着いたのです.

細かい話ですが,次男のチャイルドシートの底面が164の革シートに食い込むので薄手のクッションを敷いていたのですが,すぐにズレてしまうのでチャイルドシートの縁を塩ビで縁取り(東急ハンズで購入)しました.

そういうわけで164に対するモチベーションはそれほど高くないのですが,そこはhisataですからそれなりに楽しんでしまうのでした(笑).

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