ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.14
クルマ選びは「どこにこだわるか」で決まります.それを邪魔するのが先入観です.

■ 不遇のモデル

155もスポルティーバが出るまえにSuper 16Vというモデルが販売されたのです.それはウッドステアリングにウッドパネルというインテリアで,従来の155オーナーからは「変だ」「違和感がある」と手厳しかった.

164 Superの「メッキモールは似合わない」というのもおなじことですね.わたしのようにいきなりSuperに乗ったら「これが164なんだ」と刷り込まれますから違和感なんてあろうはずがない.だけど他モデルを見慣れた人が妙に感じるのも正直なところでしょう.

155/164 Superを見るかぎり「Super=高級っぽさを付け加えてみました」仕様のようですね.アルファロメオにスポーティさを求める人には余計なお世話.164の中でもSuper 24Vは日本では不遇の(評価が低い)モデルなのかもしれません.

★ ★ ★

おもしろいじゃないですか.それならわたしが正当に評価されるようにしてあげましょう.(オイオイ)

164 Super 24Vは,いまアルファロメオを手軽に足にするには最高の1台.

4ドアセダンの実用性,手頃な価格,退屈させない程度の刺激.ATということもあってリラックスでき,高速走行も快適なビジネスエクスプレス.長距離を移動する人には特にお奨め.

クルマって外から見たときと,実際に中に乗っているときでは感じ方がちがいます.Super 24Vも外見は「気取り過ぎかな」と思っても,運転していると(余計なはずの)高級感や充実装備がうれしい.人間なんてゲンキンなものです.(わたしが貧乏性なだけ?)

みんな頭でひねり出したイメージでSuper 24Vを敬遠しているだけじゃないのかなぁ.わたしは「運転中」はボディ色なんか見えないからどうでもよくて,室内の居住性や操作感のほうが大切.そういう意味ではSuper 24Vはすばらしい.

「おい,ちょっと前に出て歌ってみろ」と言われても「歌手じゃないんだから」.それとおなじことで「アルファのエンジンだったら謳ってみろよ」と言われてもクルマのほうも困ってしまうわけです(笑).

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