今回はSPORTモードで走ってみました．すこし回してやらないとエンジンフィールが「眠たい」のです．24Vエンジンに目を覚ましてもらいましょう．

SPORTモードでは40km/hごとにシフトアップしていくので120km/hを超えるとトップに入ります．またAUTOではキックダウンしてもすぐにシフトアップしてしまうのが，SPORTモードでは踏み込めばホールドしたまま引っ張ります．AUTOは省エネモード，SPORTは「ドライバーが望む速度までより短時間に到達する」モードです．

交通量が多いと3速4,000rpmで走ることになりブォ〜ンと騒々しい．一方で再加速が容易だというメリットはあります．流れが遅くなってきて「ブレーキを踏まなくちゃ」というタイミングでシフトダウンしてくれるのは有難いかも．

4速で走行中でもグッと踏み込めばシフトダウンしてタコメーターの針が踊ります．すこしは吹け上がりがよくなってきたみたい．エンジンルームとの間は遮音してあるのですが，4,000rpm以上回すとエンジン音が響きます．

155TSよりは巡航速度を高く保つことができますが，無理して飛ばしても目的地への到着時刻はあまり変わりません．わたしはスピードを出したいわけではなくてエンジンを回したいだけなのですが言い訳にしかなりませんね．徐々にスピードを上げていくと164がそわそわと落ち着きを失うのでそこが巡航速度の限界．理性をもって運転しましょう．（自戒を込めて）

いいんじゃないですか，24Vも．追い越し時のシフトダウンだってMTでこねるより素早いでしょう．誰だって踏むだけで速く走れます．（なんだかなぁ）

エンジン音にこだわるといまひとつかもしれませんが，キックダウンして6,000rpmまでグゥワ〜ンと吹ける感じは悪くない．ある程度回せばドロドロした感じは消えます．

ただワインディングは怖いです．東名下り，御殿場の手前の高速コーナーを調子よく飛ばすスバルの四駆についていくのはやめたほうがいい．ロールしながらも粘るのですが，重さがあるから外側へも引っ張られる．フロントが逃げたらおしまいだと思うから怖くて踏めません．曲がった道は（わたしは）苦手です．

どんなに快適でも片道3時間続けて運転したら疲れます．高速を下りて市街地に出るとホッとします．信号待ちでも渋滞でも右足だけで運転できるのがATのメリット．ほんとラクチンです．MT乗れなくなりそう．堕落したら元に戻れないかも．

ATも実用本位のフルオートマと，走る楽しみも残したセミオートマに分かれていくでしょうね．トルコンを廃した仕組みとしては156のセレスピードがひとつの理想形なのでしょうが，わたしには乗れそうにありません．

余談ですが，東京に比べて名古屋は「道路が広い」です．裏道だって164にやさしい(笑)．

官能的じゃないとか，楽しくないとか，好き放題言ってますけど「これがメルセデスだったら」と思えば164もじつに個性的なクルマ．（いつかメルセデスも乗ってみましょうね）