ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.21
あまり考えないようにしようと思いつつ避けて通れないのがミッションの話です.

■ AUTOMATIC

AT車にはつぎのような特徴があります.

  1. Dレンジに入れるとアクセルを踏まなくても前に進むこと
  2. 走行中アクセルを戻してもスーっと惰性で走ること
  3. 車速に応じて自動的にシフトすること

3はともかく1と2についてはどうしても違和感があります.自動車のように重い乗り物は慣性だけでも結構走ります.そのほうがエネルギー効率はよいのでしょうが,2の「空走感」は怖い.わたしの感覚では追突しないほうが不思議.

ATは速度を制御するのがむずかしい.

加減速の調節はMTであればアクセルでコントロールできるのに,ATではブレーキも積極的に使わなければなりません.しかも勝手に前に押し出したりギア比を変えたりしてくれるものだから緊張します.

交通量が少なければ気にならないのですが,混雑していて強引な運転をする車に囲まれる状況では(わたしは)ATは怖いです.それはわたしがATに不慣れで,しかもATが苦手だからかもしれません.最後は「ラクチン」の代償だとあきらめるしかないでしょう.

★ ★ ★

ATが苦手な理由はもうひとつあります.

155TS 8Vではクルマとの対話にデリカシーがありました.クルマと対話することが楽しかった.その点164 Super 24Vにはデリカシーが欠けています.ドライバーの思いがクルマに伝わらない.それは164というクルマのせいではなく,AT(トルコン)がクルマとの直接対話を阻んでいるように思います.隔靴掻痒,暖簾に腕押し,糠に釘.

わたしもATのメリットは毎日実感しています.なにも考えずにのんびり走らせるにはSuperは快適な移動空間です.スタイルや雰囲気を楽しんでいる分にはいいクルマだと思います.

しかし積極的に対話しようとしたときにATに対する不満が爆発するのです.MTならば24Vエンジンも救いようがあっただろうに.クラッチとミッションは大事です.あるいはSuper 24Vは積極的に走らせるクルマではないのでしょうか.寂しいです.

いやいや,あきらめるのはまだ早い.164 Superとの対話方法を探ってみましょう.身勝手なレポートは続きます(苦笑).

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