ALFA ROMEO 164 Super 24V REPORT No.27
燃料警告灯がついたので給油したら52リッター.トリップメーターは215kmだからリッター4.1km.これは勘違いでも幻覚でもありません.走っていても停止していてもエンジンがかかっている限りガソリンが減っていきます.

■ Hello & Goodbye

先日164で帰宅中にふと「164に不満を感じなくなったら自動車趣味もおしまいだな」.そう,不満があって当然なんだと気づいたのです.

「もっとワクワクするクルマに乗りたい」という気持ちがわたしの中でくすぶっているうちはまだ望みがあります.そんな欲がなくなって164で十分だとか,164にも疲れて国産セダンに逃げるようになったら,そのときはホームページも閉じるでしょう.

クルマなんて事情が許せば乗り換えればいい.その気持ちを164に向けるからおかしな話になる.ようやく「164は普段の足」と割り切ることができました.2ヶ月かかりましたね.

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今月号のCAR MAGAZINEにALFA166 3.0 V6 24Vの長期レポートが載っていて「わーい,164といっしょだぁ(笑)」.

高速中心に5000km走って燃費が6.4km/lだとか.「街乗りだと6km/l,渋滞がひどいと5km/l台だろう」「高速では9km/l.悪くても8km/l」と書いてあるけれど甘いと思う.いまのわたしとおなじ使い方をすれば4km/lですよ,きっと.

166のことは全く知らないのですが,3.0 V6 24Vといっても164 Super 24Vのエンジンとはおそらく別物なんでしょ? 164よりも100kg重いとしても,164同様「高燃費」なのはアルファの伝統といえるでしょう.(ほんとか?)

また「シートはゆったりしている割にドライビングポジションが限られる」というのも全く同感.ペダルが近いからシートを下げるとステアリングの12時部分に手が届かなくなる.背もたれを倒してもおなじこと.腕の長さに制約を受けるのです.これはイタリア車の傾向のようですが,どうもしっくり来ません.

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164に乗りながら「次はどんなクルマに乗ろうかな」と考えるのも楽しいわけですが,シャイなもので目立つクルマはすこし気が重い.こっちは気負ってなくても周囲はそう見てくれないクルマもある.

だから基本的に落ち着いた色のセダンでいいのです.そういう意味で164はちょうどいいのですが,ATだということもあってエンジンフィールが楽しめないのが寂しい.そこで思いついたのがランチア・テーマ8.32.フェラーリV8を積むのだからエンジンに不満はないはず(乗ったことないけど).一方,外見はきわめてシック.お金をかけずに上手に乗ることができれば楽しめそう.ただし都内を這いまわるには向かないでしょうね.

実はわたしのクルマ選びの基準に「壊れない(立ち往生しない)」というのがありまして(意外ですか?),愛車には「東京〜大阪くらいはいつでも走れる」ことが求められるのです.ドライバーの経年変化によって今回155が164に変わったわけですが,果たして8.32がその基準を満たしてくれるかどうかがポイント.おっと,思わず真剣になってしまいましたが,あれこれ考えるのが楽しいわけで…

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冒頭に書いたガソリンスタンドで白いRITMOに会いました.懐かしくてオーナーに「調子はいいですか?」と声をかけたら「調子はいいんですけど,高速では130km/hが限度だし,峠は登らないし,首都高を走っても面白くないし,130馬力しかないから」「それじゃどうしてリトモにしたの?」「安いし,キャブ車が好きなんです」.

164と並んでいるリトモを眺めて「いいよなぁ」と思う反面「さすがにこれで通勤する根性はないな」.でも,そうして懐かしむことのできるクルマがあるのがうれしい.

「それじゃ気をつけて!」とリトモと別れたのでした.それはオーナーに言ったのか,クルマに声をかけたのか,どちらだったのでしょうか.

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