最近,珈琲に凝ってます.生豆を好みにあわせて焙煎して量り売りする店を見つけて,ミルで引いて,ペーパーフィルタで落すのです.手でハンドルを回してガリガリ挽くのが面倒だけど贅沢な気分.

■ 珈琲の味

モカ,キリマンジャロ,コロンビア,ブルーマウンテン等々,喫茶店ではなんとなくモカなんて頼んだりしていたけれど,ブレンドすれば味のバリエーションは無限にあるわけで,近所の珈琲豆店(セレクト 03-3428-0250)には60種類以上並んでいます.

最初はどれを選んでいいかわからないからお店のお勧めの「セレクトブレンド」というのを買って帰って入れたら家中いい香りでびっくり.おまけに「あ,これが珈琲のコクなのか」とわかりました.200gで800円は高いようでいて,1杯あたり約50円.

いろいろな豆を試すうちに自分の好みがわかってきます.

香りとコク,それに適度な苦みがあればいい.酸味は少ないほうが好き.ロースト時間によっても味は変わるそうで,深煎りすると苦みが増し,浅く煎ったほうが香りは強いけれど酸味が出てくる.それに入れ方によっても味は変わります.そのときによって濃さが微妙にちがうから.

自分の好みに合った豆でも,香りは馴れてしまうとわからなくなってくるようです.とくに自分で入れているとわからない.人に入れてもらって,すこし離れたところにいると「あ,いい匂いだ」とわかる.

物は試しといちばん高価なブルーマウンテンを飲んでみました.

1杯目は「あれ,こんなもの?」,2杯目になって「すっきりしていて飲みやすい.後味もいいな」.でも,驚くほどおいしいとは思いませんでした.これならブルマンブレンドで十分かな.わたしにはもったいないかも.

オフィスにもミルを置いて,気分転換にガリガリやってます.もちろん飲みたい人はだれでもセルフサービス.コーヒーメーカーもあるのですが,どうも味気ないし,これまでおいしいと思ったことがないのです.聞くところによると,ローストした豆の賞味期限は2週間,粉にすると3日間とか.粉は古くなると酸化して酸っぱくなるそうです.

オフィスではあまり上等な豆を使ってもムダかもしれません.自分がおいしいと思っても他人がおいしいと思うかどうかわかりません.味のちがいがわかるかというと(わたしも含めて)よくわかってなかったりします.珈琲ってそのときの気分で味が変わるのかもしれません.

ひとつ言えるのはローストした豆をすぐに挽いて入れるのがいちばんおいしいです.蒸らすためにお湯をかけるとプク〜っと膨らんでくるのです.

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クルマもいろんなのに乗ってみて,味わってみると,自分の好みが見えてくるような気がします.それに高価なクルマが必ずしも「おいしい」わけじゃない.おなじモデルでもよく整備され,エンジンがきちんと吹け上がるほうが気持ちいい.

珈琲豆を挽くのも電動ミルを使えばボタンひとつ.だけど手で回すのも楽しみのうち.クルマもATでなにも問題はないけれど,あえてMTで乗るのも楽しみのうち.(笑)

自分の愛車のことも毎日乗っていると新鮮味がなくなってきて,よくわからなくなるもの.それがしばらく整備工場に預けて代車生活を余儀なくされると,じきに愛車が恋しくなってくる.

おいしい珈琲に馴れてしまうとファミリーレストランの珈琲が飲めなくなります.缶コーヒーもだめ.クルマもいまさら存在感の希薄な実用車には乗れないでしょうね.「おいしいクルマ」に乗っていたい.そう,164はなかなか味がある.

珈琲でもクルマでも,ちょっとこだわってみるところから楽しみが始まるのでしょうね.

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