今月からまた名古屋で暮らすことになりました。164も里帰りです。
- ■ 世田谷と千種
- バタバタして落ち着かないこともあって、まだ名古屋に来た実感があまりありません。おまけにふと思い出すのは東京のこと。以前住んでいたあたりにマンションを借りたので土地勘はあるものの、なにを買うのにどの店がいいかまではわかりません。
昔住んでいたところの隣町に越してきて「動線」が変わりました。買い物でも100メートルちがうと近いほうへ行こうとしますし、自転車だと坂道を避けたいと思います。勝手がわからず右往左往することもありますが、そうしてすこしずつ街に馴染んでいくのでしょう。
名古屋のいいところを挙げてみましょうか。
- LUSSOが近くなったので164が立ち往生しても助けてもらえること。(笑)
- 空が広い! 新宿渓谷に比べると、視界が広くて気分がいい。
- 道路が広い! ついでに歩道もクルマが通れるくらい広かったります。
- 言葉がやわらかい。関西出身者にとって東京言葉はきついのでホッとします。
- 人とクルマの密度が低い。おなじ距離を移動するにも東京よりも名古屋のほうが空いている感じがして気軽。千種から栄までなら自転車で行けますし、JR名古屋駅まで車で送迎するのも気軽。
困るのは、信号無視、路上駐車、暴走族、お店の閉店時間が早いこと。深夜は道路が空いているのはいいのですが、みなさん、やたら飛ばすので怖い。おまけに飲酒運転に寛容なのでなおさら怖いです。
3年半前に名古屋から東京へ越したとき同様、喪失感みたいなものがあります。経堂の「35(トレンサンク)」と「美登利寿司」、代々木の「ひつじや」、西新宿の「ボンベイ」はおいしいし、等々力には「レーシングパラダイス世田谷」(スロットレーシング場)があります。お店や便利さよりもそこで出会う人たちが懐かしい。
最近ではメールや携帯もあるし、宅急便は翌日配達だし、引っ越したからといって以前のつながりが切れてしまうわけではありません。東京と名古屋ではなく、どちらも日本の世田谷区と千種区のちがいだと思うことにしました。
経堂すずらん通り商店街の「セレクト」で買っていた珈琲豆は、注文を受けてから好みに合わせて焙煎してくれたのですが、名古屋ではそういうお店が見つかりません。見つからなければ世田谷から代引で送ってもらえばいいけれど、あれこれ探してみるのも楽しみのうち。昼休みに自転車で探検しています。
テレビ塔の東のほうにある、東桜の加藤珈琲店という喫茶店のブレンド豆を試しに買った帰りに、たまたま通りかかったお店(ダイヤコーヒー)の軒先に「自家焙煎珈琲チャレンジセット 2,800円」という張り紙を発見。生豆を自宅のコンロで煎るキットです。おもしろそうだったので買ってみました。わたしがチャレンジキットのお客さん第一号だそうです。土曜日にご主人がいるときなら、その場で焙煎してくれるし、煎り方も教えてくれるとか。
引っ越して失ったものがあるとしたら、それはまた手に入るはず。要は、気持ちの持ちようでしょう。失うのではなく、増えるのだと考えたい。これがほんとのプラス思考?