ゴールデンウィーク後半は大阪へ帰省しました。東京よりも名古屋からのほうが近いので帰省が楽になりました。ただ、ダンパーがへたってきたのか、乗り心地がバタバタしてきたかな。

■ 船とクルマ

引越した当初は買い物にクルマが活躍します。

名古屋は、世田谷よりは道が広いといっても連日スーパーやホームセンターめぐりをするとパワステポンプが心配になってきます。そうEワヤマさんに話したら「そういう使い方をして苦労した人が多いんです」。

渋滞を避けて裏道をちょこちょこ走り回ると「無理させてるな」と自分でも感じます。都内で1日1往復していたほうがまだマシ。1日に2回も3回も買い物に使うようなクルマじゃない。極論すれば、164は市街地向きではなく、郊外や高速を移動するのが向いています。

もちろん年式や個体差もあると思います。最終の97年式ならば買い物だってへっちゃらかもしれません。うちの164だって別にトラブルが起きたわけではありませんから問題ないかもしれないのですが不安なんですね。

スーパーの狭い立体駐車場をぐるぐる回ったり、車庫入れで何度も切り返すのは得意ではないのです。以前東京で通っていたスロットレーシング場の駐車場でパスステオイルを撒いてしまったのも「週末ごとに狭い駐車場で出し入れしていたら良くないよなぁ」と思ってはいたのです。だからわたしの不安には根拠があるのです。(苦笑)

買い物には国産のコンパクトカーのほうが絶対いいです。トヨタ・マークIIとおなじつもりで毎日164を乗り回したら壊すでしょうね。そういう意味では155のほうが頑丈でした。

名古屋で164に乗るようになってAT車がわかったような気がします。

都内の渋滞対策に乗り換えた164でしたから、ATはわたしのシフト操作を代行してくれる装置だと思っていました。でも、アクセルを戻してもすーっと転がっていく「空走感」が怖いと何度もお話したかと思います。

やっとわかったんです。AT車はクルマじゃない。船です。右足の爪先で漕ぐ船。

わたしにとってクルマとは右足からエンジン、クラッチ、ミッション、タイヤ、路面が直結している乗り物をいいます。右足を緩めたら速度が落ちなければおかしいのです。自分の操作にクルマがきちんと反応してくれる。それが魅力なのです。そういう意識が強かったからATの空走が理解できないし許せなかったのです。

それがある日、若宮大通を流していて、空走を計算に入れて走っている自分に気づいたのです。船で川下りしているような感じ。クルマを運転しているというよりは目的地があって、そこへ移動している(流れていく)という意識しかありません。

でも乗用車はこれでいいのかな。

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