峠小僧仕様の75


中古車を手に入れてきて「安心して乗るため」に劣化した部品の交換を,「楽しく乗るため」に若干のモディファイを施してあります.パーツ調達,作業ともにすべてLussoで行いました.

■ 交換部品および工賃一覧

部品代工賃
1.イグニッションコイル57,1003,000
2.クラッチオーバーホール32,000
 クラッチディスク20,100
 クラッチカバー30,000
 クラッチレリーズベアリング7,410
 シフトフォーク11,100
 シフトフォーク支点ピン2,340
3.ドデオンブッシュおよび
  プロペラシャフトカップリング交換
 リア・アクスルメンバー脱着26,500
 トランスミッションマウント交換
RH側4,2201,000
LH側4,6301,000
 プロペラシャフトラバージョイント交換
Fr.14,700
St.12,600
Rr.19,800
 ドデオンブッシュ交換3,000
 ドデオンブッシュ2,520
 サイレントリング610
 シフトリンクブーツ交換7401,500
 ブレーキフルードエア抜き
ブレーキフルード 0.5 l1,2501,500
4.エアクリーナー交換
 マックス製S14シルビア用(要加工)14,80010,000
5.アルミホイル交換
 SSRメッシュ 7Jー15inch172,0008,000
 ミシュランGTX ビラージュ
 195/55-15
55,680
6.足廻り交換
 サスペンション交換 アイバッハ29,00010,000
 ショックアブソーバー交換 KONI special D
Fr.22,60015,000
Rr.20,6007,000
7.マフラー交換
 コレクションオリジナル80,0005,000

■ モディファイ解説

年式は92年、ボディカラーはロッソアルファ、走行距離 37,600km、サンルーフ付。

まずは75に安心して乗るためのリフレッシュ編です。

焼けていたイグニッションコイルの交換(別表1)をはじめ、プロペラシャフトカップリングはフロント、センター側に亀裂が見られ、フロントに至っては一部ゴムがちぎれて欠落していました。

プロペラシャフトカップリング3カ所(フロント+センター+リア)の交換はもちろん、ドデオンマウント、ミッションマウントの交換ついでに、走行距離を考慮してクラッチのオーバーホールも行いました。エンジンマウント交換は予算の制約から見送りました。

まずクラッチのオーバーホール(別表2)です。一般にカバー、ディスク、レリーズベアリングの3点を交換しますが、さらに75の場合シフトフォーク、シフトフォーク支点ピンの2点を加えた「75クラッチ5点セット」交換+秘密の加工によりシフトフィーリング向上を狙います。

さらにお約束のドデオン、ミッション各ブッシュ類交換、プロペラシャフトカップリング3点、破れているシフトリンクブーツも一緒に交換(別表3)です。ついでに冷却水配管類のバンド類も水漏れ予防のために全部交換します。

ここからは75と楽しく付き合うためのモディファイ編です。

ホイール(別表5)は特殊ピッチにも対応してくれるSSRリバースメッシュ15インチに決定。このホイールは大きさだけでなくオフセットも規定値の中から選択するフルオーダーに近い注文方法のため、入念に寸法取りをして注文しました。

Lussoのお客さんの75の足廻りはビルシュタインが多く、コニユーザーがいないのでコニを選択。あわせて車高を下げるためにフロントトーションバーを下げ、(ホイルの張り出しがきつく、フェンダーとの干渉を恐れ4センチ程度に留めました)リアスプリングをアイバッハに交換しました。(別表6)

結果、当初はクタクタだった75が見違えるほどいいクルマに仕上がりました。まだ,ウインカーリレーやウオッシャーレベルセンサーの誤作動やガソリン臭がするなど怪しいところがありますが、いい相棒になってくれそうです。(1997/6)