1993 LANCIA DELTA INTEGRALE EVO.1 (Part-2)

今回は、エンジンを組み直しに出して戻ってくるまでのこぼれ話をご紹介します。

エンジンは予想以上にひどい状態だった(ヘッドが歪んでいた!)ため、組み直しには時間がかかるようで、まだ戻ってきていません。

朝、ガレージに来てみると、ミッションだけでなく、センターデフもきれいになっていたり、シルバーに塗装してある部品もあります。

翌日には、カムカバー(左下)の塗料が剥げていたところが塗ってあったり、ベルトカバーが赤くなっていました。
シリンダー内に混合気を送り込む部分(インテーク)の内側を滑らかにしています。
作業前の状態(右)は凸凹なのに大して、作業後(左)は滑らかになっています。
ポートを研磨している図。内緒で撮ったショットです。(笑)

一日の仕事が終わったあとで、深夜までこういうことをしているわけです。

損得勘定抜きでクルマを作って、仲間たちと「これ、いいねぇ」と盛り上がって「売るのがもったいないなぁ」ということもしばしば。(おいおい)

仕上がりました。
余談ですが、リフトアップされているデルタのリアタイヤを何気なく回してみたら、反対側のタイヤが逆回転するではありませんか。

「え、どうして?」
「LSDが入ってないから逆に回るんです」
「なぜ?」
「デフはそういうものなんです(笑)」。
納得いかないのでレゴのブロックで組んでみました。レゴにはデファレンシャル・ギアがあるのです。子供のオモチャだと侮ってはいけません。

右がフロント、左がリアだとします。フロント側の四角いパーツはモーターです。電源をつなげば走ります。

片方のタイヤを手で回した様子をアニメーションにしてみました。左タイヤを手前に向かって回転させると、右タイヤが向こう側に回っているのがわかるでしょうか。
(アニメーションが止まったら、ブラウザの「再読込」ボタンを押してください)

次回はいよいよエンジンの組み付けです。続きはこちらです。