ステアリングを切った状態で前進すると時々キキキッと耳障りな異音がするということで入庫しました。走行距離はまだ4,000kmです。 | |
何度か試運転をした結果、音の原因はハブベアリングではないかと考えて、右フロントの足回りをばらしました。 | |
外したパーツ。写真中央付近の丸いパーツがハブベアリングです。ひどくなる前に少しガタがあることを発見しました | |
焼き付き気味のベアリングの部品を外しています。 | |
新しいベアリングをはめました。 このベアリングに黒い輪(直径約 6cm)がはまっているのが見えますが、これは磁化されていて、それをABSのホールセンサーが読み取っているそうです。 | |
右手でもっていて、白くグリスがついているのがABSホールセンサー。 | |
実際にはこんなふうに取り付けます。先端が磁化されたリングのそばに位置します。 これが4輪に取り付けられていて車速(0km以上に対応)を読み取っています。0km ということはタイヤがロックした状態ですから、そのタイヤのブレーキを緩めるわけです。ちなみに、ABSの検知した車速がクルマのコンピュータに送られているそうです。 | |
隣のリフトで作業中だったランチア・テーマ 8.32 はすこし古いタイプのABSだとか。 写真は右フロントタイヤのブレーキロータが手前に映っています。その奥、右側に歯車のような部分を、その左側のホーニックセンサーで読み取っています。ただし、これはセンサーに歯車の凸部分が接触するようになっているため、15km/h以上に対応しています。つまり、15km/h以下では情報が曖昧できちんと制御できません。 | |
このイプシロンは5速マニュアル。エンジンは現行のフィアット・プントと同様、踏み込むとブォーと元気なエンジン音が響きますが、乗り味はイプシロンのほうがはるかに上品。アルカンタラの手触りのようにスムーズで滑らか。じゃじゃ馬娘と、ちょっといい家のお嬢さんといった感じでしょうか。イプシロンは立ち居振舞いが穏やかです。 |