![]() | ポルシェ911 (964) カブリオレがオイル漏れ修理のために入庫しました。 空冷エンジンなので水漏れはありませんが、オイル漏れはよくあるそうです。きちんと作業するためにエンジンを下ろすことにしました。 左の写真ではすでにエンジンが下りていますが、以下、順を追ってご説明します。 |
![]() | エンジンを下ろす準備をします。 ボディの保護に始まって、補機類、ホース、配線等を順番に外していきます。 |
![]() | エンジンの下回り。 リアエンジンですから前からマフラーを引き回すことなく、リアで完結しています。 |
![]() | エンジンが下りました。
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![]() | ZF製トランスミッションです。 |
![]() | エンジンが下りたあとのボディ。 スペースにゆとりがあるとは言えませんが、エンジンとミッションがぴったりフィットするように作ってあります。 |
![]() | オイル漏れ? |
![]() | タイミングチェーンカバーからオイル漏れが見られます。 |
![]() | クランクシャフトベアリングとその下のめくら蓋からも若干オイルが滲んでいます。 |
![]() | カムカバーが外れました。 上下2枚のカムカバーの中央にカムシャフトがあり、上側に3本、下側に3本の(1気筒あたり2本ずつ)プラグがあります。 |
![]() | 右のタイミングチェーンカバーを外したところ。 タイミングチェーンの下のテンショナーのガスケットも交換します。 |
![]() | このように両側のカムシャフトを回しています。 ちなみに、オルタネーターはエンジン上部の大きなファンのすぐ内側にあります。ファン中央には3つのプーリーがついていて、ファンとオルタネーター、コンプレッサーにつながります。 |
![]() | クランクシャフトベアリングとめくら蓋のシーリングを施し、清掃しました。 |
![]() | ディストリビューター(デスビ)は2個並んでいます。 |
![]() | 奥側のデスビの金属製台座部分に開いている楕円形の穴はパイプで空気を送り込んで冷やすためのものです。2個のデスビは内部でベルトでつないであり、熱でゴムが痛むのをすこしでも防ぐためです。 |
![]() | デスビケースの内側。 |
![]() | カムカバーパッキンには新品のボルト、ナット、アルミワッシャも付属しています。 |
![]() | ブローバイケースハウジングのガスケットも交換します。 |
![]() | エンジン右前についているパワステポンプは右カムシャフトで回します。 |
![]() | パワステポンプ回りのプーリー、ベルト、カバー等です。 |
![]() | パワステポンプベルトのカバーを閉めます。 |
![]() | エンジンが完成しました。 |
![]() | 再びエンジンを載せて組み上げました。 オイルを入れ、エンジンをかけたままリフトアップしてオイル漏れ等の異状がないことをチェックしました。 |
![]() | アイドリングも安定していますし、オイル漏れも見られません。 |