狭い道でEクラスとすれ違ったら,こちらのほうが着座位置が低いのです.なんだか見下ろされてる感じがしたけれど,わたしは低いくらいのほうが好きです.
- ■ ビッグセダン
- ダブルシックスのおかげでビッグセダンに目覚めたような気がします.
いつもは必ずしもスーツではないのですが,今日は新しいスーツを着て会社に行きました.DD6を運転するにはフォーマルな服装もいいものです.
シートの背もたれのセンターコンソール側にある黒いツマミ(上の写真参照)を回すとランバーサポートの調整ができます.あまりサポートを出すと,ふんぞり返るような姿勢になってしまいます.
最初の愛車がMINIだったように,以前のわたしは大きなクルマは苦手でした.取り回しに自信がなかったし,ひとりで乗るのにおおきなクルマは無駄だと思っていました.それがダブルシックスなどを平気で乗り回すようになろうとは...馴れって怖い.自分でもあきれています.
手頃なパーソナルセダンはALFA164やEクラスまでだと思うのですが,プラスαのサイズがもたらす余裕も悪くはありません.DD6に乗ってみて,大きさには馴れるし,狭い道に入らなければいいだけだと悟りました.
ビッグセダンなんてきっと21世紀は衰退していく運命なのでしょう.なんだか哀愁が漂っていて名残惜しい気がします.「セダンを極めてみたい」という気持ちもあってDD6のレポートを始めたわけですが「楽しむためのセダン」の条件みたいなものがすこし見えてきました.
- カッコイイこと
- 速いこと
- 乗り心地を犠牲にしない程度に足がいいこと
カッコワルイのはイヤだし,踏めば応えてくれるパワーもほしい.高速でも安定していてほしいけれど街乗りでゴツゴツなのは困る.じつにわがままな注文です.こういうのを「3拍子揃った」というのでしょうね.そのうえで大人4人が快適に移動できれば申し分ありません.
ドアの枚数でも大きさでも排気量でもなく,乗って楽しめることが大前提.それにプラスαとして家族も乗せることができる.それがセダンのあるべき姿ではないでしょうか.
DD6に上記3条件を当てはめてみると,スタイルが良くて速いことは認めますが「足がいい」かどうかは微妙なところ.
クルマの性格上やむを得ないのですが,足が柔らかすぎます.そこそこ軽快な運転はできてもスポーティとはいえません.そのあたりのバリエーションを補うためにXJRやSPORTSモデルが存在するのでしょう.個人的にはそういうモデルにも興味があります.
DD6を最初に見たときは「リアシートのほうが快適だろう」と思いましたが,いまは運転席のほうがいいです.乗せてもらうより運転していたほうが楽しい.
ワクワクすることはないけれどドキドキできるクルマです.