「自分のクルマとして購入したのにまだ100キロしか乗っていないなんてもったいない!」今日はどこへ出かけるにもすべて340Rで行こうと朝食を食べながら決めました。今日は訪問する場所が良い感じで離れているので、クルマに乗る時間が結構ありそうだと言うのがその理由です。
やはり340Rに乗ると言うのは決意が必要です。何といっても日常に使うには非常に不便なクルマである事は間違いありません。荷物(鞄等)を置くのは助手席のスペースを使うので問題ないのですがなにせドアも無いから乗り込む時にすでに一つの儀式をこなすことを必要とします。そして屋根が無い事は天気予報に敏感になる事を義務付けてきます。雨でも高速道路は大丈夫だと言うレポートを読み、それならばと思ったのですが、何せ仕事に使う訳ですから雨は困ります。
とにかくクルマの前まで行こう、そうしないと絶対に乗らないと思えてきます。不思議なもので実車を前にすると今までおっくうに感じていた全てがきれいに消え去りなんだかうきうきした気持ちになってきます。その姿が滑稽で自分は買わないと思っていた事なんかどこかに行ってしまい思わず唸るなんて勝手過ぎるかもしれません。少しの時間暖気を兼ねて眺めた後、本当の暖機運転でゆっくりと走り始める事にします。
■ 好奇の目に慣れる
やはり一般道では違和感があるようでほとんどの人が好奇の目線をくれます。自分は運転席に座っているのでもう逃げられないから諦めて前を見つめていますが。
暫く乗っているとだんだんそんな視線にも慣れてきて(笑)340Rとの心の会話が始まります。乗らなければ見えてこない事や感じられないことが沢山あるはずです。ナンバーを取得して一般道を走ってもお咎めが無いクルマなんですから乗ってみてどう感じるかが今後の走行距離に大きく影響してくるはずです。その為には好奇の視線に慣れることが第一条件でしょう。
クルマとして走り出してしまえばエリーゼに乗る事と大差はないと思います。特に気を遣う事はフロントのスポイラーがかなり低い位置にあるので路面と干渉して破損する恐れがあるくらいです。しかしこれはいくら気を付けていても一般道を走る限りにおいては避けられないことだと思います。大きく破損させない様に気を付けるしかありません。
■ 高速道路にトライ
会社での用事を済ませて最初の目的地に向かいます。ここでいきなり高速道路を使用する事になります。料金所の方になんとも言えない視線を頂きいざ高速へ!
エンジンのレブリミットは3500回転くらいとしているのでたいしたことはないだろうと思っていましたが予想外に風を感じるのと後ろから聞こえるエンジン音に驚きました。まぁ言い換えれば常にその気にさせてくれるということです。(笑)
高速道路の最大の問題は「退屈」です。
真っ直ぐに近いドライブでは340Rの良い所が何も発揮できないのです。クルマはいつでも曲がりたがるしトラックの排気ガスは呼吸を遠慮がちにする事を余儀なくさせるしで面白くありません。もっとエンジンを回して走ればこんな事を考える余裕も無いのかもしれませんが今回は少し辛いドライブとなりました。
やはり340Rはハンドリングマシンとしてその性能を堪能する事が一番なのではないかと感じました。
■ 一般道
高速では結構苦しいドライブでしたが一般道では少し楽しめました。空いている時に限りクルマを左右に振ってみるともう楽しくて仕方ありません。このまま曲がりくねった道を求めてどこかに行ってしまおうかという欲求に駆られます。排気ガスに関しては高速道路よりも深刻な問題となります。空気が汚れていく事に関して今までになくリアルに考えてしまいました。
好奇の視線には完全に慣れてしまい、案外余裕を持って周りが見渡せるようになりました。さすがに信号待ちとかで隣のクルマの人と目が合うとなんとも言えない空気を感じますが慣れてしまいます。
ようやく自分のクルマって言う感じがしてきました。乗り心地で言えば少し固めのクルマに乗っている方なら全然問題ない範囲の乗り心地だと思います。
■ 100キロ走破
結局、この日は夜までに100キロを共にしました。一般道を中心に走り回ったのでさすがに疲れました。精神的にも肉体的にも疲れを感じていました。やはり日常の足として340Rを使うのは私には少し荷が重いと言う結論が出ました。(当たり前?) 本来の楽しみ方をクルマが私に伝えてくれた一日でした。
■ エランSE
以前、私が乗っていたエランが戻ってきました。ロータスを日常に使いたいと思い購入したFFのエランです。さすがに62000キロを走破していましたので各部に負担が来ていました。4000キロで譲ったクルマでしたが今回戻ってくるまでに大きなトラブルもなくオーナーに可愛がられていました。
今回、クラッチ交換、タイミングベルト交換、ウォーターポンプ交換を施し、作業の中で必要だと思われたホース類と油脂類全てを交換してリフレッシュさせました。
整備が終了していたので久しぶりに運転してみましたが良いです。特に340Rを運転した直後なのでなおさらです。発売当時からFFである事がその評価の論点になっていました。乗ってみてそれが気に入らない方は止めれば良いし、受け止められる方は乗るだろうというものでは? 普通に乗るクルマとしてエランを選ぶならば今なら楽しめるのではないでしょうか?
エリーゼにもエアコンが装備されました。今まで越えられない壁になっていた日常性がロータスに装備されてきたのです。その先駆者がエランであったと思います。これからロータスがもっともっと多くのカスタマーに認められて可愛がられていくようになる事をひとりのファンとして祈ります。