サイドブレーキが戻らない !?

ギブリのサイドブレーキの甘さが話題になったかと思ったら,解除できなくなったギブリが入庫してきました.

オーナーは,ギアだけでは不安だからとサイドブレーキを思い切り引いたようで,逝ってしまったサイドブレーキのレバーは手応えゼロ.

レスキューしてきて調べてみると,左側のワイヤー部分に水が入って滑りが悪くなっていたのと,ブレーキシューが減っていたために,通常よりも引くことができてしまったようです.ふつうならシューが減ることは少ないのですが,おそらく知らずに引きずっていたことがあるのでしょう.本来ならワイヤーとシューを交換すべきところですが,今回は調整で済ませました.

メカニックいわく「サイドブレーキが効かないというよりは(現状では)効かせることができない」というわけで,ライニングが半分になったら交換するとか,ワイヤーに問題があるなら対策を講じる必要もあるだろう,とのことです.

マセラティや一部の車種ではサイドブレーキはあくまで「補助」ブレーキと考えるべきだと思います.極端な話,ギアだけで心配であれば輪止めを積んでおくしかないでしょう.

他に気がついた点を以下に挙げておきます.

Weak Points!

ボタンが戻らなくなったら
何度もお話しているように,マセラティのボタン操作は「ソフト&スゥイート」が鉄則です.力を入れすぎると戻らなくなります.もしも,そうなったときには写真にあるように,スイッチパネルを引き出し,裏側からマイナスドライバーでスイッチを外し,ボタンを押し戻すことになります.
小物入れのヒンジが危ない
肘掛けにもなっている小物入れですが,無理に開けるとヒンジ部分が切れる恐れがあります.写真にあるように,樹脂に折れ目をつけてあるだけなので,もしも切れると3本のネジを外して部品交換になりますね.
シート脇の樹脂カバーが外れる
前のシートを倒して後部座席に乗り降りする際,足で引っかけたりするとかならず外れるのがこの樹脂カバーです.外れているとみっともないので,ちゃんと付けてやりましょう.
『故障神話』って神話じゃないかもしれないという不安もありますが,それでもマセラティっていいですね.