故障神話 [222 SR]

1993 MASERATI 222 SR (16,000km)

洗車について

これはマセラティに限りませんが,洗車したあとは水切りのために走らないといけません.びっくりするくらい,あちこちに水が溜まっています.帰ってきて洗車して,翌朝また乗るならともかく,数日乗らないなら走って水切りしておいたほうがクルマのためです.

イグニッションについて

222 SR もインジェクションですから,本来不要なのですが,キーを2段回してメーターパネルのインジケーターが点灯した状態で,アクセルを2回ほど煽ってからセルを回します.セルが長く(といっても数秒間ですが)回ってしまうのを防ぐおまじないです.

暖機運転について

11月でも2〜3分の暖機で走り出すとエンジンがぐずって回りたがりません.オイルまで暖まるには10分から15分ほどかかるようです.早めに走り出したら,暖まるまでは負荷をかけないことです.

雨について

雨の日は危ないです.ギブリほどではありませんが,踏むと滑ります.かといって,回さないでずっと乗っていると,かぶり気味になってエンジンがぐずぐずいうようになります.すると運転していてもストレスがたまるので,できれば雨の日は乗らないことです.

内装について

ベージュ(AVORIO) の内装は「汚れるんじゃないか」と敬遠する人がいますが,汚れたらクリーニング(業者)に出せばいいんです.毎日のように乗るなら半年に1回,たまにしか乗らないなら年に1回でもいいでしょう.その回数が,あなたがシートを「インテリア」とみるか「椅子」とみるかのちがいです.

ATミッションについて

マセラティはATがいいと思います.そのほうがゆったりとくつろいで雰囲気を愉しむことができるからです.ましてやMTとちがってATは変速が割と大雑把ですから,踏んだときに,いつキックダウンするかわからないので怖いです.93年以降の 222 SR は,デフをいたわってやれば,そんなに壊れないと思います.

メンテナンスについて

マセラティに毎日乗るなら1ヶ月に1度,毎日でなくても2ヶ月に1度,リフトアップして点検できるようなガレージを持つべきだと思います.あれだけ振動があると,絶対ボルトが緩みます.実際,ギブリはドレンが緩んでました.Lusso ではもちろん点検します.わたしもどう変化していくのか知りたいですから.

総じてマセラティは寿命の永いクルマではないように思います.短いと3万キロくらいまでで愉しんでやるべきクルマだと思います.(Eワヤマ)