Maserati REPORT No.3

ミニツーリング


秋空と紅葉を期待しつつ3台のマセラティでツーリングとなりました。93年式222SR,96年式ギブリGT,そして僕はといいますと何故か91年式、222SEなんです。

自分のクルマとして楽しませてもらいつつ、こうしてレポートする事のきっかけにもなってくれた4Vはアルファ75を乗り続けて10年経ったお客様に問答無用の相談を受けた上で双方合意(涙)の引き継ぎが行われてしまいました。まぁ乗れなくなりましたが今後は故障神話で登場する事になる訳です。勿論メンテナンスや消耗品の交換と言う事での登場を願っています。レポートは続いていくのです。

■ 222SE

正直に言いますけどこのクルマも発表当時欲しくて欲しくて悩んだクルマなんです。僕が初めて意識したマセラティかも?知れません。その当時はクーペでFRなんていうクルマ以外はほとんど興味の対象になく、それも足として使える事が前提条件だったのです。その基準にばっちりはまっていながら乗れなかったクルマがSEだったのです。その後はSR、ギブリと新しくなっていく度に乗ってみたいクルマであるわけです。

■ 乗りたいのに乗れなかった理由

最大の理由は価格です。新車で買うには高すぎて買えなかったと言うのが買っていない最大の原因です。壊れる噂も気にはなりましたが何よりも価格でした。もう一つの理由は大沢自動車では取り扱っていないクルマであったというのもです。(笑)

■ 高速インプレッション

SEのエンジンは4Vとは違います。でも基本的な味付けは同じだと感じられます。性格も似ていますから乗り換えた事を感じるのはその回っていくときの伸びに尽きると思います。あと少しが回したくなる気分になりきれないのが残念です。やはり4Vからのエンジンは回ります。けしてSEがつまらないと言う訳ではなくエンジンの伸びに関しての比較です。

流している限りにおいては非常に楽に距離を稼いでくれるクルマだと感じます。高速道路の平均的な流れの中にSEの一番快適な生息域があったのです。足回りの設定は120から140の間のクルージングが最適でした。

■ 峠越え

長野県に入り山道を走りました。峠道は予想通り大変でした。基本的に流して(リアタイヤではない)走るクルマですから曲がりくねったカーブは手前で十分減速したほうが良いと思います。どうしてもそんなことはできない、攻めるんだと言う人はコーナーとコーナーの間を踏んでいきブレーキングを楽しむ事で納得してください。スポーツカーではないし、クルマも嫌がります。峠はのんびり越えましょう!

■ マセラティディ

勿論、このミニツーリングには目的があってついでにマセラティディを覗いてみようと言う訳です。

会場に着いて集まっている駐車場にクルマを入れようとして断られ、別の駐車場に。ひょっとしたら歩いていってもだめかなぁなんて笑いながら少しだけ見学しました。クラブのミーティングらしくオールドから現行車まで見る事ができました。残念ながら各クルマのオーナーとは話ができなくて見るだけでしたが久しぶりのオーナーに会えたことで目的終了。帰路につきました。

■ マセラティって?

クルマとしては危なげな噂が先行するマセラティですけど「やめられない」自分がいます。乗らなければ分からない部分をこうしてレポートしても僕の表現力では伝えきれないでしょう。どこがいいのかを追求していきたいと思っていますが一人よがりも多いでしょう。

最近わかった事があります。マセラティで大切なのは「コンディションを整える」事です。自分がどんなに頑張っても機械は正直です。手におえない部分以外は常に把握しておいてあげるつもりで付き合う事が必要なんです。どんなクルマにも言える事ですけどマセラティには特に必要といえます。手がかかる事を理解して付き合う事が大切なんです。

これからもレポート車は変わるかも知れませんが楽しく綴っていきます。