Maserati REPORT No.5

中古並行に挑戦


ずいぶん久しぶりのレポートになります。何人かの方に「更新を楽しみにしています」と言われながらやっとです。個人車として乗っていたカリフも今年初めにボクの元を離れていき、オーナー付きのマセラティをメンテナンスする日々に追われていました。そんな訳で過去形のカリフレポートと今後のLUSSOのマセラティです。

■ 中古並行

今年の最大の楽しみであり最高の企画はマセラティの中古並行、いわゆる中並です。日本では非常に受けの悪いこの二文字の持つ既成の概念をマセラティで壊してみたいと思っています。日本で生まれた中古車とイタリアで生まれた中古車がどれだけ違うのかを自分で乗る事で体験してみます。乗り手のレベルが試されるなんて言い出しといて何も乗っていない理由があります。実は待っているんです。次の自分のクルマが日本に届くのを。

マセラティレ―シングなんです。2.24Vをチューニングしたモデルで限定250台といわれる面白そうなクルマです。後の4Vのプロトタイプといえますし、ギブリの元になるモデルです。今の所自分の手元に来る日にちが見えてこないのでいつとは言えませんが楽しみです。

メンテナンスに関する話題に事欠かなくなりそうです。きちんと手を入れたマセラティが本当に噂通りの壊れるクルマなのかをはっきりさせてみますのでお楽しみに!

■ 妖しいショートホイルベース

カリフに乗っていました。以前に友達がガレイタから新車で購入して乗っていましたからどんなクルマかは知っていましたが、いざ自分で乗ってみてその妖しさと荒さ、面白いです。89年式の黒いカリフはどう贔屓目に見ても真面目そうには見えなくて悪そうです。当時のモデルの中では一番南米系(アルゼンティーナ)。仕事にいくと言うよりは盛り場へ出かける方が似合う、しかも昼間よりも夜が更に似合う、そんなイメージのクルマです。

スパイダーに比べてエンジンは荒い味付けがしてあります。吹け上がりの尖り具合が違う事が乗り手に緊張感を与えてきます。路面を蹴りつける感じがすると言えばかっこいいですが、ばたつくと言うほうが近いかもしれません。路面が濡れてたりしたら更に緊張です。まるでアクセルを開けられないです。以前に乗ったシャマルを思い出し、まさにその味が出ている事を味合わせてくれたクルマです。なんだか過去形になりがちで寂しいですが、、、

カリフはイタリア車の中でもかなり癖のあるクルマだと感じます。何と言っても常に緊張感を与えてくる事です。この緊張感と仲良くならなければ楽しめないクルマなんです。

格好にしてもそうです。好きな人だけでいいからどうぞって感じが妙に気になりだすとはまるとはこの事。曲者です。そして私よりその病が進んでしまった方がオーナーと言う訳です。良いクルマが少ないだけに大切に扱って繋いでいきたい車種です。

■ 乗りたいマセラティ

これまでに乗る機会がなかった2.0リッターモデルに興味があります。

今迄に日本に入ってきてる台数も少ないようで滅多に見ません。しかしイタリアでは主流なモデルです。今の時点で日本到着が確実になっているクルマはGHIBLI GT,4.24V,そしてレーシングです。これらのモデルがうまく走らせていけるようにしていく事が直し手のレベルを問われるという事になります。当たり前の事を当たり前にやる事がこれからのマセラティを取り巻く環境作りに大切だと思います。乗り手の勇気に直し手が応えていく訳です。

今、イタリアで探しているモデルをもう一つお伝えしておきます。ザガートスパイダーの24Vです。93年に100台だけ作っていたそうです。SRや4Vと同じ顔で同じホイルをはいた最終モデルが存在している、この話を聞いた時から絶対に探そうと決めています。オープンカーに心奪われるEワヤマとしては是非乗りたいと思っています。

このレポートを読まれて他にもこんなモデルがあるとか、気になるモデルがある方はメールでおしらせください。