Maserati REPORT No.6

マセラティの最近


レポートと言う形を取って連載していた(言えるほど定期的には書けていない)マセラティレポートは私自身が忙しい事(一応本職はクルマ屋)とレポート車が今はないと言う事が重なりまして書けなくなっていました。

■ マセラティは大丈夫

だからと言ってマセラティに関わらなくなってしまった訳ではなく常にサービス部門では付き合っていた訳です。

私自身はメカに強い訳でもなんでもなくただひたすら状況を目の前で見て知りたがっていただけです。基本的に自分の手で直す事ができる人はクルマを買うときに壊れるかどうかと言う事を私ほどは心配しないはずです。でも多くの方は私くらいのメカ知識であるはずですから私が納得できるかどうかが大切になる訳です。

そして最近かなり分かってきました。マセラティは大丈夫です。これには少しだけ条件があります。それは最低限の整備とマセラティを理解して付き合う気持ちを持つ事です。最低限の整備と言ってもただやっときました程度の整備ではもちません。

例えばタイミングベルト交換にしてもそこだけを見て終わった作業とそこから見える全ての部分を見ておいて終わった仕事では同じ仕事でも中身は大きく違う訳です。ユーザーからしてみればタイミングベルト交換は見えないカバーの中にあるベルトを換えてもらう訳ですからリアリティが薄い作業です。擦り減ったタイヤを交換する事に比べればなんだかもったいない気もする訳です。そういう作業ですからメカニックのクルマに対する誠意が重要になると言えます。マセラティは大丈夫と言う事は今の私の正直な感想です。

■ クルマ選びは店選び

そしてそういう状態のマセラティと付き合いたいときはどうするか? 一番手っ取り早いのはディーラーで面倒みてもらう事でしょう。少なくとも高い料金を請求するだけの責任を持って仕事してくれるはずです。もしその作業に瑕疵がありトラブルに繋がった場合には納得できる対応はしてくれるはずです。(絶対だと言う確信はないけどそうであって欲しいと心から願います)

次は自分の足を運び実際に話をしてから考える。足を運ぶ前に情報集めはそれほど大切な事ではないと思います。何よりも行ってみれば分かりますから。

クルマ選びは店選びでもある訳です。いいクルマを選べるかどうかは結局いいお店を選べるかどうかに関わるのです。最終的にユーザーの見る目が試されるのです。乗り手のレベルが試されると言うのはここから始まっているのです。

■ シャマルの排気音

シャマルのマフラーを制作する事にしました。ギブリのマフラーがイマイチ旨く進まないので気分転換です。私自身はシャマルの排気音はすごく好きでノーマルのままでも十分だと思うのですがオーナーの強い希望で制作する事になりました。基本的には今よりも更に甲高く乾いた感じを出すのを目標に制作する事になります。これが完成したらすぐにギブリも完成する事になります。

シャマルの排気音は荒々しい咆哮って言う感じなんです。フェラーリの排気音ともまた違ういい感じの音なんです。音を聴いてもらえるようにがんばります。