Maserati REPORT No.8

ベストチョイス


最近多くのマセラティオーナーに会えるようになりました。ルッソにも必ず1台はマセラティがある状態が続いています。修理で入庫していたり車検で入庫していたりと言う事だけではなく存在しています。日常的にマセラティと付き合うようになり見えてくる事があります。

「マセラティの魅力は何ですか」「何故マセラティに乗るの」と聞かれる事があります。ボク自身何故乗るのかが理解できていればその理由をはっきり伝えたいと思うのですが全部は分かってはいません。ただし多くのモデルを乗り比べたり色々なトラブルを体験したり、またそれらを乗り越えてきた経験が一般ユーザーの方よりかなり多い事でいい選び方ができるようになってきた事は確かです。

クルマとして今の選択肢にマセラティ以外のクルマが無いと言う訳でもないのですがいざ何かを買おうと思うとマセラティにたどり着いてしまうのです。そんな状態で冷静に選ぶマセラティ、今現在買っても後悔しないマセラティが見えてきました。あくまでも今現在の選択ですので今後変更がある事は否めません。あくまで参考までにお付き合いください。

■ ベストチョイス

今現在入手可能で一番納得できるモデルと感じているのは96年以降のギブリGT、もしくはギブリカップです。マニュアルシフトのモデルですが特に扱いに困る事もないし癖もあまり無くトラブルに関しても構える事無く乗る事ができるモデルです。

中間加速の素晴らしさはアクセルを踏んだ人なら感じる事ができますし、速いクルマなんだと言う事もすぐに理解できます。要するに非常に理解し易いクルマなんです。それでいてクルマが持つ雰囲気は妖しさ満点なんです。外見や内装から感じる雰囲気に対して乗り味はシンプル、この二面性がマセラティの魅力だと伝えてきます。最近のクルマ雑誌ではギブリを見かけないんですが忘れられてしまったんでしょうか?今買うとしたら絶対にお勧めできるのがギブリなのに。

ネックは価格的な壁をユーザーが飛び越えていけるかと、いい個体に出会えるか、そして環境がそれを許すかです。ギブリはドライバーの為のクルマとしては許されますがファミリーユースには苦労を伴います。使えないと言うほどではないにしろ面倒は増えますから…

■ マセラティを視界に捉えているなら

どんなメーカーのクルマを選ぶにしろ自分の為かそれ以外の人の為かで選択方法は変わってきます。多くのモデルの中から選び出す訳ですから大変な事だと思います。

マセラティに関して言うなら自分の為だけ(A)かそれ以外の人も含めて(B)なのかで選ぶモデルは変わってきます。AとBの中間点にあるモデルが222SE、222SR、ギブリという所でしょう。Aに近くなるにつれ妖しさが増してきます。カリフ、ザガートスパイダー、シャマルなどがそれにあたります。Bに近くなれば430、クアトロポルテとなる訳です。どちらにしても妖しさだけは健在です。

クルマ選びの選択肢にマセラティを加えてしまった方にとって参考になるとは思いませんが一つだけ心しておきたい事があります。けして焦らないことです。自分にとって「このクルマなら納得できる」と思えるまで焦らず待ったほうがいいと思います。

■ 今後のお楽しみ

今までにもかなり多くのオーナーからパーツについて質問を頂いていました。パーツと言っても純正パーツ以外です。一番多かったのがアルミホイールについてです。これに関しては未だに結論が出ません。何故なら全員同じホイールでは嫌だと言う事でまとまらないのです。お金を出して交換するなら自分の納得(選ぶ事に対して)がいるからです。ホイールを交換している方からのお話が聞きたいと思っています。

マフラーに関しても多くの方からどうなっているかを聞かれていました。今現在はシャマル用のチタン製が制作終了しており、今月末ごろにギブリ用のチタン製が完成予定となっています。これらについては近いうちにまたレポートしたいと思います。