W124にはいつか乗ってみたいのと「次はステーションワゴンがいいな」と思っていたこともあって、すこし念入りにチェックしてみました。距離は62,000km。リフトアップしたところ、フロントの足回りにすこしガタがあるのと、ブレーキホースを替えたほうがよくて、あとはタペットカバーからすこしオイル漏れがあるくらい。いわゆる事故車でもないようで、年式を考えればコンディションは悪くはないのでしょう。というわけで、自宅に乗って帰ってみました。

現在の愛車のBMW520 (E34)と比べると全長が4cmくらい長いだけで車幅は同等なのですが、実際に転がすとかなり大きく感じます。ちょっと古さを感じますが、乗り心地はソフト。3リッター直列6気筒なのでトルクがあって乗りやすい。フルフラットになる実用的な荷室と、ゆとりのトルクが520に対するアドバンテージです。

ただ、飛ばすクルマではありません。非常によくできた乗用車。雰囲気を楽しみながら、ゆったりと流れに乗って走らせるのが似合っています。

300TEに乗ってみて、逆にこの520のボディがずいぶんしっかりしていることと、回して楽しむならBMWのエンジンだということを実感しました。E34だってふつうの乗用車なのですが、丁寧にカドを削ったW124に対して、多少エッジが残してあって、そのあたりがシャープさにつながっているのではないでしょうか。

一方、もうひとつ新しい5シリーズ(E39)で名古屋高速を走ったら（E34と比べて）あまりに快適なので感動しました。乗り心地がよいけれど、ステアリングはダルじゃない。スッと切り込むこともできるあたりがBMWらしさなのかもしれません。

自動車としてのバランスを考えれば、BMWは3シリーズが基本だと思いますが、わたしは5シリーズクラスのセダンが好きです。子供が大きくなって、ファミリーカーとしてはこれくらいの室内空間が必要になったという事情もあります。（苦笑）