約40,000kmをあとにしたギブリのターボの効き具合(ツキ)がいまひとつということでソレノイドバルブを交換してみたところ、かなり改善しました。 写真の部品は左右が7cmほど。古い部品を「分解してみたいなぁ」と独り言をつぶやいていたらメカニックさんが開けてくれました。(感謝) | |
蓋を開けて一旦分解したものを仮組みした状態。 ソレノイドとは「電流を流すことによってコイル内に磁界をつくる筒型コイル」(「大車林」三栄書房刊より)。この場合、要するに電磁石を利用した弁です。 左の写真の端子がついている筒型の部品がコイルです。 | |
そのコイルだけ外すとこんなふうになっています。 この状態でコイルに12Vをかけても磁力は弱いのですが、細いスプリングが入っている筒型の鉄心が入ることで強くなります。中央の鉄心はふだんスプリングの力で押し下げられていますが、コイルに電流が流れると磁力で引き上げられます。 | |
鉄心とは別に約1mm厚の鉄板が入っていて、それもソレノイドがONになると同時に引き上げられる仕組みになっています。 いちばん右のケースの中央に丸い穴があって、WとCに通じる横穴があります。そして、中央の左下にみえる丸穴はRに通じています。ただ、さきほどの鉄心は中央の穴の中には入るのではなく、中央の穴をフタするところで固定されます。つまり、常にWとCは通じており、ソレノイドがONになったときのみRと通じるのです。 Wが左右のターボチャージャーにつながっていて、Rが大気開放。つまり、これはターボ圧が高くなりすぎないようにする安全弁の役割を果たしています。ここの動作がスムーズでないと残圧のせいでターボのツキが悪化するそうです。 |