SHOT 164 - 2006/03/02

ALFA ROMEO 145のクラッチ交換とミッションO/Hを承りました。

現在 96,000km。15万kmまでは乗っていただけるとのこと。現時点でトランスミッションに不具合があるわけではないのですが、クラッチ交換の際にミッションを下ろすので「同時にO/Hしてほしい」とのご要望です。

ミッションが下りて、クラッチが現れました。

クラッチカバーのダイアフラムはだいぶ削れています。

下ろしたトランスミッション。
お尻のカバーを外したところに5速ギアがあります。
すべて分解すると2本のギアシャフトが出てきます。

走行中はこれが高速で回転してクルマを動かしているのです。

フロントのサブフレームやマフラー、足回りをすべて外してあります。
分解、点検、清掃し、ベアリングを打ち換えて再び組んでいきます。
バックギアが噛んだところ。黄矢印の左のギアが上から下がってきてバックに入るのですが、シンクロがないために静止していないとギャっと鳴くわけです。

シフトチェンジの際、ギアの一方が静止していて、一方が回転していると噛み合わないため、シンクロ機構によって相手ギアの回転を止めます。作業の傍らでメカニックに質問しているとシンクロを指して「駅伝のバトンタッチみたいなもんで、相手のスピードに合わせんといかんでしょ」とか「回転寿司で流れてくる皿を取るときの手の動きとか」。あれも一種のシンクロなのかー。(笑)

O/H済みのミッションが載って完成です。

10万kmを超えて走り続けてください。