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ビトルボ時代のマセラティの2つの頂はシャマルと3200GTでした。

この山頂を目指す事はその時代のマセラティ乗りの中において極めて勇気のあるチャレンジャーとして栄誉ある存在であった気がします。

今でもその伝説ともいえる多くの物語は、人づてに尾ひれがつくお話として語り継がれています。

この3200GTアセットコルサは正規輸入された26台中の1台として弊社管理ユーザー様が乗り繋いだ個体となります。
大丈夫ですか、乗れますかと聞かれれば「乗れますよ、少しの覚悟と愛情があれば」とお答えいたしますが、本心では我々の覚悟の方もあればですとお伝えしたい気もします。

ウィークポイントは熟知しています。リスクに関してはパーツ調達から使用におけるものまで把握もしております。予防整備も行いますしトラブルシューティングも自信はございます。

しかし、完全なる3200GTであり続けてもらう事はそれなりに情熱が必要な事であると心しております。

気になるクルマではあれど、十分なご説明と相互理解がこのクルマの保有には必要になる場合のある事は事実、存在します。

そこがまたこのモデルの大きな魅力であり、速さとか車両価値とか残価とか他者評価なんて関係ないクルマそのものとの付き合いができる方に乗り継いでいただければ幸いです。