1995 MASERATI GHIBLI 2.8 納車整備レポート (2006/08)

マセラティ・ギブリの納車整備を行います。

タイミングベルト一式とウォーターポンプ、ドライブベルトを交換していきます。

タイミングベルトカバーを開きました。

ベルト、ベアリング、ウォーターポンプを取り外したところ。
ウォーターポンプの新(右下)と旧(右上)。
左にあるのはガスケット。

新しいウォーターポンプとベアリングを取り付けたところです。

このように、ウォーターポンプを交換するにはタイミングベルトを外さなければならないため、通常タイミングベルトと同時に交換します。

新しいタイミングベルトを張りました。
タイミングベルトカバーを閉じ、オルタネーター、コンプレッサー、パワステポンプの新しいベルトを張ります。
ラジエターサブタンクも劣化してヒビが入ってきているのでキャップといっしょに交換することにしました。
エアフィルターはホコリで目詰まりしていたので2個とも交換しました。
パワステラックブーツが左右とも破れていました。(写真は右側)
左右ともブーツを交換しました。
タイロッドエンドもガタが出ていたので左右とも交換です。
ステアリングのガタの原因はユニバーサルジョイント。新品(上)に交換して解決。
インテークを外して水漏れ点検、清掃を行います。

やはり水漏れの跡がありました。

増し締めできないホースバンドがついているので、増し締め可能タイプに交換していきます。

インテークの6本の足の裏にはゴムのガスケットがはまっています。
そのガスケットも古くなると劣化してきます。ひどくなるとエアを吸ってエンジン不調の原因にもなります。
マフラーが2本とも錆びて穴が開いていました。

純正品が欠品とのことで、鈴鹿のオオニシヒートマジックさんでステンレス製マフラーを作っていただきました。 排気音も純正相当です。

ウィンドウウォッシャー液を入れたらあふれくるものでタンクを外してみたら亀裂(黄矢印)が入っていたので交換しました。
ウォッシャータンクは左フロントフェンダーの内側に納まっているので見えませんが、注入口(黄矢印)はみえます。

アイドリング状態で充電量測定中。

どうもオルタネーターの発電量が不足しています。

オルタネーターをリビルド品(右)に交換しました。

基本的にギブリのオルタネーターはやや能力不足なので、夜ばかり乗ったり、逆に乗らなかったりするとバッテリーの寿命が短くなります。

フロントガラスにヒビが入ってしまいました。

ルームミラーの付け根、フロントガラスの中央上端にヒビが入っていたのが伸びてしまいました。ルームミラーの重さや振動によってヒビが入ることがあるようです。

ガラスとモールを交換しました。(ガラスは高価です)
お客様のご要望によりECLIPSE AVN075HDを取り付けました。1DINサイズでナビとオーディオ機能を両立している製品です。

ごらんのとおり、すこし飛び出してしまいますが、Pレンジに入れてもシフトレバーが当たることはありません。ただし、この状態ではモニタの出し入れはできません。

エンジンをかけてDレンジに入れたところ。この状態ならばモニタの出し入れが可能です。
モニタを出しました。普段はオーディオのみ楽しんで、必要なときだけモニタを出してナビを使うという方であれば十分役に立つはずです。
あとはタイヤ交換して納車となります。

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