1992 PORSCHE 964 TURBO 納車整備レポート (2007/11)
ポルシェ964ターボの納車整備を行います。走行距離は約55,000km。
リアのエンジンルームは他の964に比べてぎっしり詰まっています。メカニックにとって「ターボがいちばん狭い」とか。
インタークーラーを外したら、その奥にある黒いエアクリーナーボックスを外します。
ファンベルトがかなり痛んでいました。
リアから見上げたところ。エンジンオイルを抜いています。右側のオイルタンクからも抜きます。
エアクリーナー、エアーポンプのホース類を外しました。
エンジン左側の手前にある銀色のリレーがメインリレーなので交換しておきます。
メインリレーの奥にあるのが燃料フィルター。
燃料フィルターの新(右)と旧(左)。
スパークプラグの新(下)と旧(上)。かなり古いようです。
タペット調整が2万kmごとの指定点検項目になっているのとオイル漏れも若干見られたのでカムカバーを開けていきます。写真下は左下のカムカバーを開けたところです。
次が右下のカムカバーを開けたところ。
スビキャップです。
キャップとローターの新(手前)と旧(奥)。
ローターの先端。右が新、左が旧です。
キャップ側の端子も減っていました。
オルタネーターとコンプレッサーベルトに亀裂が入っていました。交換です。
カムカバーセット。ナットとワッシャー付。
左上のカムカバーを閉じたところ。
エアフィルターの新(下)と旧(上)。
ドライブベルトとファンベルトを新しく張りました。
ボンネット内のリレーボックス。写真下の左下の53番リレーが燃料ポンプリレーです。
タイヤをMICHELIN Pilot Sport ポルシェ認証タイプに交換しました。サイズはフロントが205/50-17、リアが255/40-17。その後、4輪アライメント調整を行いました。
右のヘッドライトレンズの内側が曇っていたので外しました。
レンズのシールゴムが一部めくれていたので直しておきました。
整備を終えて試運転したところ、2,000rpmあたりでエンジンから異音がするということで調べたところ、オルタネーターと電動ファンベアリングの間にガタがあることが判明。双方とも交換することになりました。
写真下の左からファン、ファンベアリング、中央がオルタネーターの新(下)と旧(上)、ファンハウジング。
ファンベアリングの新(下)と旧(上)です。
新しいオルタネーターとベアリングを使ってファンハウジングを組みました。
ファンを再度取り付けてベルトを張りました。
試運転して問題ないことを確認して完成です。
来年ルッソは964も力を入れていく予定です。空冷ポルシェファンの方はどうぞお楽しみに!
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