1997 ALFA155 V6

ミッションOHを経て、新しいオーナーの元へ納められた「ブイロク」でしたが、エンジンルームから聞こえるカシャカシャという「タペット音が気になるので調整してほしい」とのことで入庫しました。「そのうち調整しましょう」ということになっていたのですが、気になるのであれば早く直したほうが気持ちよく乗れます。

すこしガソリン臭いということもあったので、インテークを外してガスケットを洗いました。
取り外したインテーク部分です。6本のピカピカのインマニが「ブイロク」の魅力です。
インマニ内部はカーボンで汚れています。これも洗浄します。
2時間ほど目を離したらシム調整は終わってカムカバーも閉じていました。おまけにカバーはシルバーに塗装してあるじゃないですか。メカニックさんからオーナーさんへのささやかなプレゼントですね。

仕事が迅速丁寧なのはたいへん良いことなのですが、レポーターは常時張り付いているわけではないので追い切れないことがあります。(スミマセン)

プラグコードを交換しました。
フロントグリルとエンブレムも交換しました。

メカニックのNさんがエンジンをかけて「どうですか?」。たしかにタペット音が消えています。運転席に座ってアクセルを煽ると「フォン、フォン」とスムーズに吹けます。あれ、以前はこんなじゃなかったぞ。明らかにレスポンスがよくなっています。これはいい。

Nさんに「なにをしたんですか?」「いえ、なにも(ニヤニヤ)」「そんなはずはない。白状しなさい」「インマニとかバルブ回りのすす払いをしたんです」「それでこれだけ変わるんですか」「やれるときに手を抜かずに調整して組むんですよ」。言うは易し、行なうはなんとやら。EワヤマさんがNさんを信頼しているのもわかります。

余談ですが「ところで、落としたカーボンはシリンダーに落ちますよね」「それを燃やしてしまうんです。エンジンかけたら工場に真っ白な煙が充満してしまって大変でした(笑)」。

このブイロクもここまでやれば、当分の間、気持ちよく乗れるはずです。