SHOT 119 - 2005/11/20

ずっと735のグラブボックスに入ったままの Apple iPod です。

これまで長時間BGMがほしいときにはFMを聴いていたのですが、iPodを「常時接続」するようになってFMを聴かなくなりました。途中でコマーシャルが入らないのがメリット。

その後、サブウーハーのクロスオーバー周波数やゲインを調整してみたのですが、735ではアイドリングでも「ゴゴゴゴ〜」とシートに低音が響いてくるためにどこからがサブウーハーの音なのかわかりにくい。そこまでは考えておりませんでした。

それでも、標準スピーカーでは望むべくもない重低音が、その気になればしっかり出せる設備が備わったのは心強い。バスドラムやベースの音がしっかり伝わってくるから音楽そのものに底力が出ます。チェロで聴くバッハもなかなか迫力がありました。

仕事を終えて帰宅して、駐車場に735を停めて、イグニッションを一段だけ戻すとエンジンは止まるけれど音楽は流れたまま。ちょうどMariah Careyの"Love Takes Time"が始まりました。こころに沁みるバラードです。リアシートの下にあるバッテリーをちょっぴり気にしつつ、そのまま静かに1曲聴くのが日課となりつつあります。

おなじBMW735でも後期型のV8エンジンを積んだモデルはまた違うのかもしれませんが、1988年式の直列6気筒3.4リッターの735はドアの開け閉めやエンジンをかける瞬間から古さを感じます。エンジンフィールもわたしの感覚からすると大味です。E34のBMW520のほうがフィールは良かったけれど、520に戻りたいかというと答えは「NO」。90年代と違って80年代のクルマもおもしろい。食わず嫌いせずに乗ってみると意外な発見があります。

思い返すと、ALFA155TS 8Vを新車で買っただけで、それ以後はすべて中古車。155の次のALFA164 SUPER24VはE-wayamaさんに案内してもらいましたが、つづくVW VENTO、BMW520、BMW735はたまたま下取、買取などで入ってきたクルマに「乗ります!」と手を上げたカタチです。つまり、そのクルマに乗ろうと思って探したわけではなく「出逢い」を生かした乗り換えをしています。

「E-wayamaさん、どう思います?」と相談して色よい返事が返ってくるかどうかが判断基準。E-wayamaさんが勧めないクルマには乗りません。たとえドイツ車でも油断は禁物。下手なクルマに手を出すとえらい出費を強いられる恐れもあります。そういった中古車に安心して乗ることができるというのは有難いこと。ルッソあればこそ、中古車との一期一会を楽しませてもらっています。

ただ「サルーン」ばかりROVER MINIからBMW735まで乗ってきたので、つぎは左ハンドルのMT車に乗りたい。息子たちにもう一度マニュアル車を見せて、その楽しさを伝えたいのです。彼らがクルマに興味をもつきっかけになったのはテレビゲームでした。

以下、テレビゲームの話になります。

いま、PS2「グランツーリスモ4」用ステアリングコントローラー「GT FORCE PRO」を借用していて(じきに飽きるかと思いきや)長男は「クリスマスかお年玉で欲しい!」。

下世話な話で恐縮ですが、それが定価\20,790に対して、2006/1/12発売予定の「GT FORCE Pro for SEGA RALLY」は\14,800。ステアリングセンターのエンブレムが「GT」か「SegaRally」かを除いて、どう見ても同じものなので「安いほうでいい?」と訊いたら「いや、ボクはGTがいい!」「エンブレムを自分で作って上から貼れば?」。

母親ばかりか、あとから来た弟にもまったく同じことを言われ、追い詰められた彼は「キミのこだわりに6千円の値打ちがあるかどうか一晩考えたまえ」と言われたのでした。(笑)

翌日「考えた?」「ぼくは値打ちがあると思う」。我ながら「親子だなー」と思います。「プラモデルはタミヤ」と同じように「レースゲームはGRAN TURISMO」と刷り込まれてしまったのでしょうね。SEGAさん、ごめんなさい。

ネットで「GT FORCE PRO」に対するユーザーコメントを読んでいたら「シフトレバーが右にあるから使いづらい」というのが複数ありました。なるほど、日本車オーナーからすれば逆になるんですね。でも、わたしはステアリング裏のパドルを使うし、子供たちはそんなことは気にしません。あとはステアリングを固定する台が必要になるので「場所をとる」という点も指摘されていました。だからSega Rally用では膝にはさんでプレイできるアタッチメントを同梱するのでしょう。専用台も市販されていますが、我が家ではコタツテーブルの天板をちょっと手前にずらしてステアリングコントローラーを固定し、足元にペダルを置いて座椅子に座ってプレイしています。今日、長男は国際B級ライセンスまで取得しました。ゲームでは子供たちには勝てません。

次男が「首都高バトル01」で名古屋高速を走り始めたので、ちょっとやらせてもらったのですが、FC3Sがやたらフラフラするのです。「これ、アライメントがおかしいんじゃない?」といっても言い訳にしか聞こえません。(苦笑)

コーナー手前でフルブレーキングしても身体にGがかからないので、画面を目で見た情報から減速の程度を「翻訳」しなければなりません。まさに「外国語」でプレイしているようで疲れます。でも、実際にサーキットを走る場合でもコーナー手前の看板を目安にしてブレーキングすることはありますね。

何事も本物がいちばん。ゲームでの疑似体験も上手に使えばよいのです。今度、美浜サーキットでレーシングカートに乗せてやろうと思います。